161号 2006年10月刊
[本文]
エッフェル塔時代の「プリミティフ」と「モデルヌ」――カミーユ・ピサロの二つの《りんご採り》をめぐる一考察―― /石谷 治寛 |
パウル・クレーの両面作品について/柿沼 万里江 |
渡辺始興草花図にみられる琉球植物 ――薩摩絵師木村探元との関係をふまえて―― /斉藤 全人 |
台湾ローカルカラーの戦時動員について/李 淑珠 |
十八世紀前半期京都の屏風絵にみる一特質――渡辺始興、山本宗川の耕作図・草花図を中心に―― /鎌田 純子 |
若冲画と大岡春卜の画譜 ――版本学習と「物に即する」画の考察―― /新江 京子 |
ロベール・カンパン作《太陽の聖母子》の図像系譜と成立背景をめぐって /今井 澄子 |
平安時代末期から鎌倉時代初期奈良仏師の新形式形成とその展開――菩薩形・明王坐像における裙・腰布の着衣形式の検討より―― /佐々木 あすか |
長谷寺蔵「阿弥陀聖衆来迎図」――色紙形の讃をめぐって――/鈴木 雅子 |
三千院蔵阿弥陀聖衆来迎図考――来迎図の成立に関する一考察――/吉村 稔子 |
石山寺蔵涅槃図考/古谷 優子 |
[研究動向]
景山家時代の狩野永岳/小嵜 善通
[書評]
クリストファー・ウッド英訳のパノフスキー著「『象徴形式』としての遠近法」について/江藤 匠
平成十七年度『美術史』学会賞選考結果および選評
第五十九回全国大会記事
第五十九回全国大会研究発表要旨
平成十八年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定及び執筆細目
編集後記 |
162号 2007年3月刊
[本文]
オテル・ド・スービーズ「公妃の楕円形のサロン」における装飾画《アモルとプシュケ》――場面選択及び表現について――/太田 みき |
アメリカのスペクタクル―― 一九六四年ベネツィア・ビエンナーレ考――/池上 裕子 |
『大和絵つくし』にみる菱川師宣の「大和絵」学習について/日野原 健司 |
VERITAS FILIA TEMPORIS――英国のカトリックへの復帰とティツィアーノ作《ペルセウスとアンドロメダ》――/細野 喜代 |
一九六〇年代の倉俣史朗のインテリア・デザインをめぐる一考察――同時代の美術との関わりの観点から――/橋本 啓子 |
カッパドキアにおける慈愛の聖母の受容/菅原 裕文 |
野田洞珉筆「鳥類写生図」――尾形光琳筆「鳥獣写生図」との関係――/加藤 弘子 |
平等院鳳凰堂仏後壁前面画の主題――「釈迦八相」としての解釈の可能性――/渡邉 里志 |
画家であること、ダダであること―― 一九五〇-六〇年代のマルセル・デュシャンとジャスパー・ジョーンズの評価――/平芳 幸浩 |
知識創造の場としての美術館――今日的課題の解決に向けて――村瀬 博春 |
響きあうかたち──アンリ・フォシヨンと同時代の知的潮流――/阿部 成樹 |
徳川美術館所蔵《初音の調度》図像の再検討
――寛永期における『源氏物語』古注受容を手がかりに――/森戸 敦子 |
平成十八年度学会活動報告
平成十八年度シンポジウム・支部学会・支部例会研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定及び執筆細目
編集後記 |
163号 2007年10月刊
[本文]
黒田清輝筆《智・感・情》の主題の背景 ――ハーバート・スペンサーの美学との関係から――/植田彩芳子 |
レオン王国サンチャ王妃の『語源論』写本(一〇四七年)に関する一考察/久米 順子 |
ヴァラッロのサクロ・モンテ第三六礼拝堂〈カルヴァリオへの道〉 ――予型論図像と「キリストのまねび」の可視化――/大野 陽子 |
フェルナン・レジェ作《トランプ遊び》――負傷兵の表象をめぐって――/山田由佳子 |
フランソワ・ブーシェによるオテル・ド・スービーズの戸口上部装飾画 ――《親切な羊飼い》と《優雅な羊飼い》の関係をめぐって――/小林亜起子 |
「釈迦堂縁起絵巻」をめぐる一考察 ―第一巻・第二巻仏伝部分を中心に―/土谷 真紀 |
醍醐寺三宝院弥勒菩薩坐像についての一解釈――弥勒の図像をてがかりに――/海野 啓之 |
京都国立博物館所蔵 塩山蒔絵硯箱の意匠に関する一考察――「塩山意匠」の成立とその展開 ――/嶋野 友美 |
中期ビザンティン時代における「コンスタンティヌスとヘレナ」図像に関する一考察/櫻井夕里子 |
趙伯驌筆「万松金闕図」の考察 ――実景描写の観点から ――/西尾 歩 |
《肥沃な土地への眺望》と「ポリフォニー」 ――一九三二年のクレー書簡中に見られる「絵画」と「言葉」の再検討――/藤本 真帆 |
後漢時代四川地域における「聖人」図像の表現 ――三段式神仙鏡の図像解釈をめぐって――/楢山 満照 |
《メロド三連画》―― その成立事情をめぐって ――/蜷川 順子 |
平成18年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第60回全国大会記事
第60回全国大会研究発表要旨
平成19年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
164号 2008年3月刊
[本文]
天寿国繍帳の原形と主題について/三田 覚之 |
ムガル宮廷画におけるヨーロッパ絵画の受容――第五代シャー・ジャハーンと第十二代ムハンマド・シャーの治世を中心に――/ 山本 緑 |
田能村竹田筆《柳閣暁粧図》の鏡を見つめる女性と柳について/ 松本 朋香 |
黒死病鎮静の記念碑としてのオルサンミケーレのタベルナーコロ――ペストの来襲とその鎮静(一三四八年)から見た図像プログラム解釈――/ 出 佳奈子 |
大英博物館所蔵不空羂索観音二神将像試論――図像と制作背景――/古川 攝一 |
近世初頭における京狩野家の耕作図――堀家本原本との関係を中心に――/多田羅多起子 |
パウル・クレーの一九一八年の文字絵《かつて夜の灰色から浮かび上がった 色彩文字》――その制作状況を巡る考察――/野田由美意 |
上方「似顔画師」北洲の北斎学習について――相貌から身体へ――/中野 志保 |
沖一峨における画風の多様性について――人的交流との関連から――/ 山下真由美 |
司馬江漢筆《天球図》の制作背景をめぐって――馬道良・馬孟煕(北山寒巌)父子との関係を中心に――/橋本 寛子 |
平成19年度学会活動報告
平成19年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
165号 2008年10月刊
[本文]
桃山時代の小袖文様における文芸性について ─《練緯地片身替四季草花文様縫箔》(The Art Institute of Chicago蔵)から─ / 山内麻衣子 |
武家装束の色彩観 ─「蒙古襲来絵巻」に描かれた武装表現を中心に─ /佐藤佳代 |
ベルニーニの《バルダッキーノ》 ─リンチェイ・アカデミーの『アピアリウム』とバルベリーニ家のミツバチをめぐって─ /佐藤仁 |
ベラスケス作《セビーリャの水売り》 ─七世紀初頭セビーリャにおけるコンベルソ問題と作品の意味─ /諸星妙 |
逸翁美術館所蔵「大江山絵詞」考 ─酒呑童子説話と土地の記憶─ /岡本麻美 |
「はね馬」と随身/金子岳史 |
滋賀・園城寺所蔵 金色不動明王画像に関する一考察 /見田鑑 |
桑山玉洲筆「熊野奇勝図巻」考察 ─真景論とその実践─ /大橋美織 |
一九四〇年代初頭のニューヨークとマックス・エルンスト ─《Vox Angelica》(一九四三年)を中心に─ /石井祐子 |
レオンの『九六〇年聖書』写本の対観表装飾 ─福音書記者像表現を巡って─ /毛塚実江子 |
台湾の女性「日本画家」 ─陳進筆《サンティモン社の女》をめぐって─ /ラワンチャイクン寿子 |
平成19年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第61回全国大会記事
第61回全国大会研究発表要旨
平成20年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
166号 2009年3月刊
[本文]
ムティエ・サン・ジャンのロマネスク柱頭とクリュニーの西扉口彫刻/ダーリング常田益代 |
《八紘之基柱》の図像プログラム/ 千葉 慶 |
「ペルジーノ風」ステンドグラス――一五〇〇年前後のジェズアーティ会修道士工房とフィレンツェの画家たち――/ 伊藤 拓真 |
中国降生像の成立について/ 松田 妙子 |
京都・清凉寺毘沙門天立像の位置――その造形と製作背景について――/佐藤有希子 |
李迪筆紅白芙蓉図の時間表現についての一考察/鈴木 忍 |
細見美術館蔵六観音像考――図像の特質と制作背景――/米沢 玲 |
大画面形式の源氏物語図屏風の成立について――/鷲頭 桂 |
東寺講堂諸像の機能と『金剛頂経』/ 原 浩史 |
飯島半十郎(虚心)「蒔絵師伝」の成立と漆工研究/高尾 曜 |
半開の扉――ヴィア・ラティーナ・カタコンベ墓室F壁画図像解釈――/宮坂 朋 |
「平家納経」の思想と装飾プログラム――宝塔品紙背にみる四季絵と法華経二十八品大意絵との関わりから――/橋村 愛子 |
平成20年度学会活動報告
平成20年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
167号 2009年10月刊
[本文]
伝秀吉所用の花葉文刺繍ビロード陣羽織―制作地、制作年代、制作背景の推定― / 吉田 雅子 |
安田靫彦筆《夢殿》―明治期の聖徳太子顕彰を手掛かりに― / 三上 美和 |
中林竹洞の画境 ─最晩年の山水画にみる画風の変化をめぐって― / 稲墻 朋子 |
英一蝶「布晒舞図」の舞手をめぐって―天衣をまとう歌舞伎役者― / 池田 芙美 |
シャルダン初期の静物画 ―自然模倣神話の再考─ / 船岡(多田)美穂子 |
ルチオ・フォンタナにおける新しい空間概念の萌芽―彫刻的ヴォリュームの解体と一九三〇年代イタリア合理主義建築の影響― / 谷藤 史彦 |
俵屋宗達筆「舞楽図屏風」の制作背景 / 本田 光子 |
初期コレッジョとエミリア地方の「早熟な古典主義」 ─「周縁」の芸術に関する一試論─ / 小松健一郎 |
ニコラ・プッサンにおける古代美術とラファエッロの受容―画家の戦略の観点から― / 望月 典子 |
ゴーガン没後の顕彰のゆくえ―ピエール・ジリウー《ゴーガンへのオマージュ》をめぐって― / 小泉 順也 |
両脇侍を伴う宝冠阿弥陀如来像に関する考察─鎌倉英勝寺阿弥陀三尊像龕を中心に─ / 平野 智子 |
『堀江物語絵巻』諸本の再検討 ─岩佐又兵衛工房における絵巻制作の一様相― / 筒井 忠仁 |
狩野山楽筆「車争図屏風」(東京国立博物館)に関する一考察―「年中行事絵巻」との関係を中心に― / 野田 麻美 |
マーク・ロスコの「ダーク・ペインティング」―その造形と源泉について― / 芦田 彩葵 |
原田直次郎「騎龍観音」(一八九〇)における「帝国日本」の寓意―バヴァリアから護国寺へ― / 長田 謙一 |
平成二十年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第六十二回全国大会記事
第六十二回全国大会研究発表要旨
平成二十一年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
168号 2010年3月刊
[本文]
乱世の追懐─「豊国祭礼図」(徳川美術館)の主題解釈─/廣海 伸彦 |
海馬の変容─古代・アンティーコとアントニオ・ロンバルド─/ 石井 元章 |
「ラファエル・コランとフォントネー=オ=ローズのアトリエをめぐる一考察/ 三谷 理華 |
文徴明筆「倣王蒙山水図」の考察─文徴明の王蒙理解を中心に─/ 皆川 三知 |
キジル石窟第一一八窟(海馬窟)の壁画主題─マーンダートリ王説話を手掛かりに─/檜山 智美 |
土佐光信筆小絵「高野雲」試論/谷川 ゆき |
甲斐万福寺旧蔵「源誓上人絵伝」に関する一考察―構図の問題と主題解釈をめぐって─/鴈野佳世子 |
近代京都における美術工芸品の「来京外国人向け」輸出/太田 智己 |
カルロ・クリヴェッリ作《カステル・トロジーノ祭壇画》の再構成/ 上原 真依 |
益田家旧蔵「普賢十羅刹女像」の和装本成立史上の意義─源氏一品経供養との関わりから─/中村 暢子 |
ウィーン、シュテファン大聖堂の建築空間─後期ゴシック建築におけるネット・ヴォールトの造形分析─/岩谷 秋美 |
アルフォンス・ルグロ作《エクス・ヴォト》における「素朴さ(naïveté)」の諸相/安藤 智子 |
「安徳天皇縁起絵伝」再考─主に構図と画風をめぐって─/佐藤 直子 |
長谷寺銅板法華説相図の図様及び銘文に関する考察/田中 健一 |
江戸初期「戦国合戦図屛風」の武装描写に関する一考察/須賀 隆章 |
十八世紀南インドの刺繡について─京都祇園祭太子山所蔵インド刺繡掛物を手掛かりに─/鎌田由美子 |
平成21年度学会活動報告
平成21年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
169号 2010年10月刊
[本文]
聖徳太子絵伝にみる三国伝来観
―鶴林寺本聖徳太子絵伝をめぐって― / 村松加奈子 |
称名寺金堂壁画の制作について
/ 高宮なつ美 |
フランソワ・ブーシニのタピスリー《アポロンとクリニテノニ》 ─着想源と制作意図に関する考察― / 小林亜起子 |
セバステイアーノ・ルチアーニ作
《サン・ジョヴァンニ・クリソストモ祭壇画》に関する一解釈
―聖堂再建時における図像プログラムを視座に入れて― / 須網美由紀 |
平等院鳳凰堂彫刻群像の構想
―雲中供養菩薩像へのまなざし─ / 佐々木康之 |
四川省広元皇沢寺第二八窟について / 金銀児 |
世紀転換期における「パリスの審判」像の変容について
―パブロ・ピカソ《アヴィニョンの娘たち》を起点に / 孝岡睦子 |
平成21年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第63回全国大会記事
第63回全国大会研究発表要旨
平成22年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
170号 2011年3月刊
[本文]
西大寺所蔵金銅透彫舎利容器について/酒井元樹 |
ヴイッラ・マダマ、ジュリオ・ロマーノ作《ポリュフェモス》
─ルーヴル美術館所蔵の素描に基づく図像解釈─/ 深田麻里亜 |
「ジャック・リプシッツ作《ハゲワシを絞めつけるプロメテゥス》─両大戦間期末期のフランスにおける美術の政治的意味形成とプロパガンダ─/礒谷有亮 |
《エレウシスのアンフォラ》の神話表現―葬礼制度に基づく再検討― / 福本薫 |
敦煙莫高窟第二八五窟の仏教世界について ―天井壁画を中心として― / 田林啓 |
北山寒巌筆《ヘイステル像》をめぐって / 橋本寛子 |
フィラデルフィア万国博覧会における日本の出展準備と図案指導に関する考察 / 安永幸史 |
「遊行上人縁起絵」における時宗二祖・他阿真教像の成立をめぐる一考察 / 中村ひの |
ベルナルド・ベロット作《ヴェネツィアのプロクラトーレの衣装を着た自画像》に関する一考察 ―対作品《神殿から商人たちを追い払うキリスト》との関係において― / 金沢文緒 |
河北藁城出土の北斉河清元年銘白玉二仏坐像について―「弥勒破坐」銘の解釈を中心に― / 徐男英 |
平成22年度学会活動報告
平成22年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
171号 2011年10月刊
[本文]
ストゥディオス修道院写本工房のペリカン図像/辻 絵理子 |
オディロン・ルドン作《夢のなかで》についての一考察 ─顔の形象にみる両義性─/中島 恵 |
狩野尚信筆「驪黄物色図」に関する一考察─知られざる走獣画の制作意図とその特色─/寺本 健三 |
《長恨歌図屏風》(個人蔵)にみる「長恨歌図」の世俗化について─近世的メディアとの交渉を手がかりに─/村木 桂子 |
大阪・久米田寺所蔵北斗曼荼羅に関する一考察─図像の機能と制作背景─/宇代 貴文 |
初期の友禅染をめぐる一考察─伝伊達綱村所用の友禅染産着を中心に─/髙木 香奈子 |
広島県浄土寺所蔵仏涅槃図再考/鯨井 清隆 |
近代日本における縄文土器観─大野雲外による図案化を中心に─/鈴木 希帆 |
平成22年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第64回全国大会記事
第64回全国大会研究発表要旨
平成23年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
172号 2012年3月刊
[本文]
ドラクロワ作『墓地のハムレットとホレーシオ』諸作品をめぐって―演劇の豊饒さから絵画独自の効果へ―/西嶋 亜美 |
岡田三郎助《水浴の前》─「理想画」における花の象徴性─/高山 百合 |
北インド丘陵地域における絵画工房の新展開─一七三〇年制作『ギータ・ゴーヴィンダ』組絵を中心に─/池田 篤史 |
ピサのカンポサントの《最後の審判と地獄》─教訓を垂れる審判図─/絹川 陽子 |
ヴェッキオ宮殿、「公妃の間」四室の図像解釈 ─フィレンツェ公妃エレオノーラ・ディ・トレドの活動とその表象─/太田 智子 |
若者とアリュバロス ─古代ギリシアの運動選手墓碑における「アリュバロス・タイプ」の成立背景─/田中 咲子 |
塑造家としてのヤコポ・デッラ・クエルチャ ―ルネサンス塑造研究再考―/松本 悠子 |
デイヴィッド・ホックニーと〈時〉のパースペクティヴ ─マルセル・プルースト『失われた時を求めて』との関わりから─/田中 麻帆 |
画面の深度 ─バーネット・ニューマンの絵画における空間認識の変容─/吉田 侑李 |
朝鮮国王に贈呈された「楊貴妃図屏風」─己酉約条と「金屏風五對」をめぐって─/朴 美姫 |
平成23年度学会活動報告
平成23年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
173号 2012年10月刊
[本文]
中央チベット・ラトゥの大仏塔壁画にみられる様式について/大羽 恵美 |
ブファリーニ礼拝堂とカラファ礼拝堂─一四八〇年代にローマで制作された両礼拝堂壁画におけるフランチェスコ会とドメニコ会の競合をめぐって─/荒木 文果 |
鍛冶橋狩野家七代目狩野探信守道にみる江戸狩野派と風俗画/薄田 大輔 |
ウィリアム・アンダーソンと『仏像図彙』─〈日本美術史〉形成期における欧文日本研究書の位置─/村角 紀子 |
「絵本」出現の一背景─『絵本宝鑑』及び『大友興廃記』著者、橘宗重の出自解明を通して─/市川 廣太 |
東京国立博物館所蔵「白紫段練緯地葵紋散模様陣羽織」について─制作時期と形態の再検討を中心に─/福島 雅子 |
貿易品としての南インド産絨毯─京都祇園祭と長浜曳山祭の絨毯を中心に─/鎌田 由美子 |
茶会と雪舟─将軍の権威を基盤とした雪舟評価の形成過程とその背景─/和田 千春 |
〈イーゼンハイム祭壇画〉《キリスト復活》に関する一考察─「オランス型」キリストの機能をめぐって─/大杉 千尋 |
平成23年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第65回全国大会記事
第65回全国大会研究発表要旨
平成24年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
174号 2013年3月刊
[本文]
菱川師宣の狩野派学習について―「雑画巻」を中心に―/阿美古 理恵 |
パウル・クレー作《中国風の絵》と《中国風の絵Ⅱ》の制作背景について/野田 由美意 |
ルチオ・フォンタナの「無」の考え方/谷藤 史彦 |
グスタフ・クリムトによるウィーン大学講堂天井画《医学》に関する一考察─関連する人物素描にみられるE・マイブリッジの連続写真の受容を中心に─/前田 朋美 |
フスト・マイスターとハイデルベルク ─十五世紀マインツ・ハイデルベルクにおける写本装飾再考─/池田 真弓 |
フェルナン・クノップフ作《愛撫》における夢と現実 ─画中の銘文の解読より─/矢追 愛弓 |
十八世紀フランス宮廷とJ=E・リオタールの肖像画のイメージ ―身体的特徴の表現の特殊性と宮廷人の評価─/宮崎 匠 |
平成24年度学会活動報告
平成24年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
175号 2013年10月刊
[本文]
韓国の初期美術大学と東京美術学校─人的・制度的関連性─/金 智英 |
細川林谷における旅と愛石/久保 佐知恵 |
南宋時代の水陸画に関する復元的考察─個人蔵「諸尊降臨図」と知恩院蔵「羅漢集会図」を中心に─/高志 緑 |
河鍋暁斎筆「地獄極楽めぐり図」再考─幕末明治の表象と追善供養のかたち─/曽田 めぐみ |
洋風画家安田雷洲の画業再考─住居・作品の原図・蘭学ネットワークと海防思想をめぐって─/内田 洸 |
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール作《マグダラのマリア》におけるオイルランプの象徴的意味/秋元 優季 |
「明恵上人樹上坐禅像」に関する一考察─型と主題の再検討を中心に─/伊藤 久美 |
藤田嗣治の舞台美術作品一九五一年スカラ座『蝶々夫人』に関する一考察/佐野 勝也 |
淮北地域出土漢代画像石に見る禹図像の変容とその背景/友田 真理 |
東京国立博物館蔵孔雀明王像再考─異系統図様との統合を中心に─/京都 絵美 |
平成24年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第66回全国大会記事
第66回全国大会研究発表要旨
平成25年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
176号 2014年3月刊
[本文]
ガンダーラ紀年銘彫刻の製作年代/内記 理 |
ヤン・ファン・エイク作《ファン・デル・パーレの聖母子》─注文主の救済願望と鸚鵡の象徴性─/杉山美耶子 |
文徴明《石湖清勝図巻》(嘉靖十一年〔一五三二〕、上海博物館蔵)について─呉派文人画における名勝図の一様相─/都甲さやか |
《ハドリアヌスの円形浮彫り群》の図像解釈について─犠牲式と狩猟の図像伝統に照らして─/坂田 道生 |
バルトロメオ・アンマンナーティ作《ユノの泉》と図像助言者コジモ・バルトリ/友岡 真秀 |
久隅守景の四季耕作図に関する考察─東京国立博物館蔵「耕作図屏風」の図像と主題を中心に─/帯刀 菜緒 |
小杉放庵の「東洋趣味」について─東アジア旅行、中国絵画への認識と受容をめぐる/蔡 家丘 |
アポロンとパン─シニョレッリ《パンの王国》についての一試論─/秦 明子 |
「当麻曼荼羅縁起絵巻」の制作意図をめぐる一試論/成原 有貴 |
相合傘図像の生成─菱川師宣『やまとゑの根元』まで時代を遡りながら考える─/金 志賢 |
アルフォンス・ルグロとオーギュスト・ロダン─イギリスでのロダン作品の普及活動とC・アイオニディス・コレクションの形成をめぐって─/安藤 智子 |
平成25年度学会活動報告
平成25年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
177号 2014年10月刊
[本文]
京都画壇における鵺派の意義/中野 慎之 |
浮世絵師・溪斎英泉 錦絵美人画に関する一考察─歌川国貞との比較を中心に─/松田 美沙子 |
戦前期日本におけるマルセル・デュシャン受容について/平芳 幸浩 |
ヤコポ・ヴィニャーリとサンタ・マリア・ノヴェッラ修道院/坂本 篤史 |
東寺八幡三神像の制作背景に関する考察/高橋 早紀子 |
パルマ、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂の天井画についての一解釈─典礼における機能とコレッジョの創意との関わりから─/百合草 真理子 |
ニコラ・プッサンの初期神話画における場面選択の特異性─ミダス、エンデュミオン、パエトンの主題表現─/福田 恭子 |
清原雪信の伝記に関する考察─『古画備考』雪信伝の再検討と「清原氏」をめぐる問題を中心に─/大平 有希野 |
《カールシュテイン城の黙示録》─十四世紀ボヘミアの壁画連作、その図像的起源─/大野 松彦 |
エドゥアール・ヴュイヤールによる演劇プログラムの挿絵─一八九四年上演のイプセン劇『棟梁ソルネス』の挿絵をめぐって─/袴田 紘代 |
平成25年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第67回全国大会記事
第67回全国大会研究発表要旨
平成26年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
178号 2015年3月刊
[本文]
南市町自治会蔵「春日宮曼荼羅」再考 ─制作年代と制作背景─/佐藤 章 |
インド古代美術に見られるナーガ王の舎利容器供養と仏塔供養─ラーマ・グラーマの仏舎利供養の主題を巡って─/田辺 理 |
喜多川相説の画風形成に関する一試論─伊年印「草花図屛風」(根津美術館蔵)を中心に─/野口 剛 |
十七世紀におけるポッツォーリ大聖堂内陣装飾画の主題と配置に関する復元的考察/川合 真木子 |
池大雅筆「楡枋園図巻」(大徳寺蔵)について─中国の園林文化の受容と展開─/横尾 拓真 |
ヘンリー・フュースリ《グイド・カヴァルカンティの亡霊に出会うテオドーレ》の演劇的空間性による円環構造/松下 哲也 |
高麗時代被帽地蔵菩薩像に関する一考察─対馬伝来・九州国立博物館像の制作年代を中心に─/大澤 信 |
法輪寺薬師如来像・伝虚空蔵菩薩像をめぐって/鏡山 智子 |
下村観山筆「魔障図」をめぐる考察─近代白描画試論─/椎野 晃史 |
平成26年度学会活動報告
平成26年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
179号 2015年10月刊
[本文]
翻訳書としての陳彬龢『中国文字与書法』 ─ 近代中国の「整理国故」における美術と書、そして日本 ─ /菅野 智明 |
京都国立博物館蔵「阿国歌舞伎図屛風」に描かれた人々/舘野 まりみ |
フランス王家ゆかりの携帯用ポリプティック型聖遺物容器 ― 《リブレット》についての一考察 ― /太田 泉 フロランス |
マンテーニャ作《夫婦の間》再解釈 ─ 壁画構想におけるメディチ家からの影響 ─ /小松原 郁 |
海外日本画展における展示戦略の交錯 ─ 一九三一年開催「伯林日本画展覧会」を中心に ─ /江口 みなみ |
アドルフ・ゴットリーブのピクトグラフにおける「目」と「英雄」のモチーフ ─ 批評家たちとの応酬から ― /武笠 由以子 |
浮世絵師・鳥文斎栄之の美人画 ─ 個人様式の形成と独創的表現の模索 ─ /染谷 美穂 |
イサム・ノグチ《広島の亡き人々のための記念物》再考/越前 俊也 |
逸見一信筆「五百羅漢図」と近世後期における戒律復興/白木 菜保子 |
十五世紀、朝鮮王朝仏画にみられるチベット的要素 ─ 昭恵王后における明朝仏教文化の受容 ─ /李 智英 |
芸術理念・市場戦略としてのディエゴ・リベラの「汎アメリカ主義」 ─ 《この大陸にある北と南の芸術表現の結婚》(一九四〇年) ─ /中山 龍一 |
レオンの『九六〇年聖書』の挿絵プログラム ─ 「パウロの肖像」を中心に ─ /毛塚 実江子 |
平成26年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第68回全国大会記事
第68回全国大会研究発表要旨
平成27年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
180号 2016年3月刊
[本文]
カラッチ一族によるサンピエーリ邸のフレスコ作品群 ─その図像プログラムに関する一考察 ― /山本 樹 |
黒田清輝《野辺》に託された真意 /清水 友美 |
東野芳明のデュシャン/中原佑介のデュシャン/平芳 幸浩 |
勝川春章筆「美人鑑賞図」の制作背景― 先行作例と実景を中心に ― /村瀬 可奈 |
遼代染織品に見られる鳥襷形式の文様に関する一考察 /福本 有寿子 |
京都国立博物館蔵《餓鬼草紙》の位置づけについて― 藤末鎌初における南宋文化受容の観点から ― /井並 林太郎 |
ジョルジョ・ヴァザーリと「画家の礼拝堂」 ― 彫像のまなざしと死者の顕彰 ― /古川 萌 |
平成27年度学会活動報告
平成27年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
181号 2016年10月刊
[本文]
久隅守景筆「鷹狩図屛風」について ─ 加賀藩との関わりを中心に ─ /内山 淳一 |
矢崎千代二と日本製パステル─日本近代におけるパステル受容─/横田 香世 |
一九一〇年日英博覧会における国宝の出品と『特別保護建造物及国宝帖』 /林 みちこ |
アルブレヒト・アルトドルファー《エジプト逃避途上の休息》について ─ ドイツ人文主義の影響を中心に /藪田 淳子 |
ギュスターヴ・カイユボットの洗濯物作品群一考察/山口めぐみ |
プッサン作《羊飼いの礼拝》(ロンドン、ナショナル・ギャラリー) ─ ジョヴァン・カルロ・デ・メディチのための作品という視点からの考察 ― /倉持 充希 |
金戒光明寺蔵「地獄極楽図屛風」再考 ─ 主題と制作背景を中心に ─ /石川 温子 |
平成27年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第69回全国大会記事
第69回全国大会研究発表要旨
平成28年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
182号 2017年3月刊
[本文]
レイモン・デュシャン=ヴィヨンの作品における人体の躍動 ─抽象と具象、運動と情動、音楽と舞踏のあいだの往還(一九一〇~一三年) ― /松井 裕美 |
近衛信尹筆「檜原いろは歌屏風」に関する考察 /浜野 真由美 |
ラクイラ近郊フォッサ、サンタ・マリア・アド・クリプタス聖堂北壁装飾研究─聖母晩年伝図像を手がかりに─/桑原 夏子 |
木村蒹葭堂筆「蒹葭堂雅集図」の史的意義― 十八世紀後半の日韓における日本文人の表象 ― /朴 晟希 |
ギュスターヴ・ジェフロワ計画によるタピスリー連作「フランスの諸地域と諸都市」─アドルフ・ヴィレットの下絵に基づく《パリ万歳》を中心に─/岡坂 桜子 |
現図曼荼羅に関する一考察─四印会大日如来の四仏宝冠をめぐって─/中村 夏葉 |
マイアー=グレーフェの「ゴッホ論」と『白樺』時代の武者小路実篤のゴッホ受容/野村 優子 |
ピントリッキオの円形聖母子画におけるフィレンツェ芸術伝統の受容 /永井 裕子 |
平成28年度学会活動報告
平成28年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
183号 2017年10月刊
[本文]
金山明の電動機器による描画 ─ 具体美術協会におけるその意義―/加藤 瑞穂 |
昇亭北寿の活動期及び風景版画の考察―洋風表現の系譜を中心に―/塚本 園子 |
『ビーブル・モラリゼ』(オックスフォード=パリ=ロンドン写本)における偶像について ―「存在しないもの(nihil)」としての偶像表現―/竹田 伸一 |
バーネット・ニューマンの晩年における自己の歴史化 ―ニューマン財団所蔵・一九六〇年代後半の書簡を通じて―/吉田 侑李 |
長町竹石考―画人伝や画論書等の基礎資料検証を中心に―/次田 吉治 |
「常陸名所図屛風」の表現意識 ―近世名所図屛風の系譜に照らして―/猪岡 萌菜 |
エドゥアール=ジョゼフ・ダンタン作《人体からの型取り》のアトリエ ―創造性と職人技のあいだで―/請田 義人 |
一八二四年のサロンの風景画における「真実らしさ」―コンスタブル受容を中心として―/鈴木 一生 |
曾我蕭白の鳥獣画と文芸/波瀬山 祥子 |
エゴン・シーレ《座る男の裸像(自画像)》―分離派の伝統との関係性の再考―/下内 亮 |
消された「手」―岸田劉生による一九一八年制作の静物画をめぐる試論―/吉田 暁子 |
平成28年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第70回全国大会記事
第70回全国大会研究発表要旨
平成29年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
184号 2018年3月刊
[本文]
空海の雑体書 ─空海風の書の成立とその継承―/加藤 詩及 |
フィリッポ・リッピのスポレート大聖堂壁画に関する一考察 《受胎告知》に描かれた砂時計を中心に―/渡辺 有美 |
舟越保武作《長崎二十六殉教者記念碑》の制作をめぐって─歴史的背景と造形的典拠を中心に―/野城 今日子 |
ニコラ・プッサン作《足を洗う女のいる風景》とミシェル・パサール―古代ローマ、ウェラブルムの風景―/福田 恭子 |
《ゲネレオス群像》におけるへラの守護―アルカイック期サモスの奉納彫像と女神崇拝に関する一考察―/髙橋 翔 |
グスタフ・クリムト作《フリーデリケ・マリア・ベーアの肖像》―背景の中国の人物群像に関する考察―/尾﨑 登志子 |
平成29年度学会活動報告
平成29年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
185号 2018年10月刊
[本文]
敦煌莫高窟における初唐の弥勒経変相図の嚆矢をめぐって/折山 桂子 |
華族世襲財産法と文化財保護 ―尾張徳川家の事例を中心に―/香山 里絵 |
谷文晁筆「東海道勝景」(永青文庫蔵)の制作について /中村 真菜美 |
古代ギリシアのグリフィンの起源 ―図像学的変遷の再検討―/小石 絵美 |
竹内栖鳳晩年の水墨風景画―水墨山水の刷新と潑墨による心象表現―/藤木 晶子 |
長谷川三郎における内在化された〈写真〉 ―主に一九三六~四〇年の制作、言説に関する考察―/谷口 英理 |
前田青邨筆「御輿振」についての考察 ―近代における絵巻復興―/塩田 釈雄 |
栗原玉葉の《朝妻桜》に関する一考察―その制作意図を中心に―/田所 泰 |
十三世紀のサン=ドニ修道院付属聖堂改築―トランセプトにおける「天上のエルサレム」の参照―/徳永 祐樹 |
李亨禄筆《冊架図》における西洋画法の受容―遠近法と陰影法を手掛かりに―/朴 株顯 |
藤田嗣治『黙示録』三連作に関する一考察/片野 道子 |
静岡県指定文化財「富士浅間曼荼羅図(富士参詣曼荼羅)」の特質―図様解釈をめぐって―/久野 華歩 |
平成29年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第71回全国大会記事
第71回全国大会研究発表要旨およびシンポジウム要旨
平成30年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
186号 2019年3月刊
[本文]
明治末期における着物図案の近代性 ─「元禄模様」を中心に―/樋口 温子 |
イサム・ノグチによる彫刻のモダニズムと黒人表象 ―《死(リンチされた人体)》が喚起する人種差別批判へのまなざし―/内山 尚子 |
円山応挙筆「波上白骨坐禅図」に関する考察/山田 麻里亜 |
サンドロ・ボッティチェッリ《神秘の降誕》―天使と人間の抱擁のモティーフについて―/平井 彩可 |
スルバラン作《聖ブルーノと教皇ウルバヌス二世》における円柱の象徴性/坂本 龍太 |
承安本「後三年合戦絵巻」の絵師明実と制作環境について/苫名 悠 |
「なよ竹物語絵巻」の図像表現と制作背景についての試論/藤田 紗樹 |
フランク・ステラの一九六六年前後における重力への関心―「不整多角形」シリーズを中心に―/田儀 佑介 |
亜欧堂田善の西洋版画受容/坂本 篤史 |
シモン・ヴーエ作《キリストの神殿奉献》に描かれた凱旋門のモチーフに関する考察―視覚的着想源の指摘と象徴的意味の分析―/伊藤 里華 |
長沢芦雪「西園雅集図」について―画題の文学的典拠との関係を中心に―/藤原 幹大 |
画商クロヴイス・サゴの活動とその意義―パプロ・ピカソとの関りを中心に―/孝岡 睦子 |
《夷酋列像》と日月屛風―多重化する肖像とその意義―/春木 晶子 |
平成30年度学会活動報告
平成30年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
187号 2019年10月刊
[本文]
南山古梁文・谷文晁画『宮城野聚勝園記』をめぐる一考察/鶴岡 明美 |
讚岐漆芸における素材と技術の革新 ―磯井如真の官展出品作を中心に―/佐々木 千嘉 |
フィレンツェ、ポッジョ・インペリアーレ離宮の内部装飾の図像解釈 /太田 智子 |
ラファエッロ作《サン・シストの聖母》に関する一考察 ―ピアチェンツァ、サン・シスト聖堂の天井・壁面装飾を視野に入れて―/百合草 真理子 |
長野市松代町・清水寺の平安前期木彫諸像について/花澤 明優美 |
遠山記念館蔵《牡丹唐草文金襴舞楽裲襠裂》の位置付けについて ―表地金襴の製作年代と裲襠への調進年代をめぐって―/玉井 あや |
曾我蕭白筆《群仙図屛風》の上巳・七夕 /春木 晶子 |
平成30年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第72回全国大会記事
第72回全国大会研究発表要旨およびシンポジウム要旨
令和元年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
188号 2020年3月刊
[本文]
江戸時代後期における相国寺派の動向と円山応挙、原在中による「釈迦十六善神像」制作 /上嶋 悟史 |
京都・高麗美術館所蔵 李楨筆「竜虎図」対幅と周易思想/呉 永三 |
潼関税村隋代壁画墓の研究―壁画・石棺線刻画と輿服制との関係からの考察/田林 啓 |
トゥッサン・デュブルイユの下絵によるタピスリー連作〈ディアナの物語〉に関する考察/竹本 芽依 |
一八六五年のサロンにおけるエドゥアール・マネ《オランピア》受容―制度、批評、身体表象を手がかりに/井口 俊 |
一九三〇年代のフランスにおける写真の位相―グラフィックアート誌『アール・ゼ・メティエ・グラフィーク』を中心に/礒谷 有亮 |
二〇一九(平成三十一・令和元0年度学会活動報告
二〇一九(平成三十一・令和元)支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
189号 2020年10月刊
[本文]
《アキレウスとアイアスの将棋対決を表す群像彫刻》について ─アテナイ、アクロポリスの奉納文化に基づく分析─/小松 誠 |
初期「東照大権現像」の景観の変遷と定型化の兆し /浦木 賢治 |
オルヴィエート大聖堂サン・ブリツィオ礼拝堂装飾事業一四四七―一五〇四 ─ピッコローミニ家とモナルデスキ家の市政と事業への関与をめぐる政治的背景─/森 結 |
バーネット・ニューマンの同時代美術に対する俯瞰的視座 ─一九五九年の草稿群を通じて─/吉田 侑李 |
アフリカの造形物が「芸術」として受容される上で稲垣吉蔵の台座が果たした役割 ─バーンズ・コレクションを中心に─/田中(稲垣)里芳 |
ベルナルド・ベロットの政治的寓意画に関する一考察 ─十八世紀ポーランド=ザクセン同君連合の宮廷芸術として─/金沢 文緒 |
大村西崖の美術史とその中国絵画観の変遷 /後藤 亮子 |
2019(令和元)年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第73回全国大会記事
第72回全国大会研究発表要旨およびシンポジウム要旨
2020(令和2)年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
190号 2021年3月刊
[本文]
イリヤ・レーピン《水底の王国のサトコ》再考 ─その同時代的な位置付けについて─ /早川 萌 |
サン=フロレ高地聖堂壁画様式研究 ─作者と制作年代の推定─/勝谷 祐子 |
白隠慧鶴筆「大日如来図」に関する考察─松林寺伝来「神影図」との関わりを中心に─/柿澤 香穂 |
狩猟塔トーレ・デ・ラ・パラーダにおける賢明の寓意 ─ピーテル・スネイエルスの狩猟画とディエゴ・ベラスケスの古代哲学者の肖像画をめぐって─/山田 のぞみ |
第七十三回全国大会研究発表要旨およびシンポジウム要旨
二〇二〇(令和二)年度学会活動報告
二〇二〇(令和二)年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
191号 2021年10月刊
[本文]
伝趙令穣筆《秋塘図》再考 ─北宋時代の実景的描写の立場から─/汪 文磊 |
陸信忠系十王図における士大夫形象 ─土地神としての張大帝─/沈 宏琳 |
董其昌筆「秋興八景図冊」の倣古意識と南北二宗論/飛田 優樹 |
パリス・ボルドーネのアウクスブルク滞在 ─十六世紀カトリック改革期の南ドイツにおけるヴェネツィア派芸術家の活動─/久保 佑馬 |
二〇二〇(令和二)年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第七十三回ならびに第七十四回全国大会記事
第七十四回全国大会研究発表要旨およびシンポジウム要旨
二〇二一(令和三)年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
192号 2022年3月刊
[本文]
根津美術館蔵「春日宮曼荼羅」についての一考察 /岡﨑 有紀 |
美術商ティコティンの戦前・戦中オランダ期にみる活動 ─展示会への出展記録と日本美術協会との関わりを中心に─/堀 咲子 |
ラファエロの初期活動におけるペルジーノのファーノ祭壇画の位置づけ/伊藤 拓真 |
神々の世界から英雄の世界へ─ペーター・フォン・コルネリウスによるグリュプトテークのフレスコ画について─/落合 桃子 |
ヴィクトール・プルヴェによるイッシー=レ=ムリノー市庁舎装飾画《人生》─「慈愛」像と楽園図像の社会的意味を中心に─/原田 佳織 |
ポンペイ、「黄金の腕輪の家」の二つの壁画工房 ─庭園画の制作状況と図像プログラムの考察─/氷見野 夏子 |
シモン・ヴーエ作《キリストの神殿奉献》における雄山羊のモチーフ /伊藤 里華 |
アーネスト・フェノロサ「美学」講義(一八九〇年) ─近代日本のジョン・ラスキン受容史の視点から─/三木 はるか |
山本芳翠作《十二支》についての考察 ─十二支主題の浮世絵との比較から─/黒木 彩香 |
『芸術の日本』の表紙における図様の改変について ─一八九〇年前後のフランスにおける浮世絵受容─/中村みのり |
ナバレーテ・エル・ムード《聖ヤコブの殉教》 ─描かれた涙とエル・エスコリアル修道院聖具室との関連─/河本 真夕 |
成化朝宮廷における仙人図像の様式とその制作意図 ─劉俊(款)《陳南浮浪図》《葛玄図》と《東方朔図》を例に─/楊 雅琲 |
京都府金剛院の快慶作執金剛神・深沙大将像考 ─尊像構成の成立をめぐって─/島田 和 |
第七十四回全国大会研究発表要旨およびシンポジウム要旨
二〇二一(令和三)年度学会活動報告
二〇二一(令和三)年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
193号 2022年10月刊
[本文]
法隆寺伝来〈赤地獅子鳳凰円文錦〉及び〈赤地格子連珠花文錦〉の制作年代再考 ─東部ユーラシア染織品との比較から─/廣谷 妃夏 |
ギュスターヴ・クールベ《セーヌ河畔のお嬢さんたち(夏)》に関する考察/天王寺谷 千裕 |
東寺所蔵 元禄本「現図曼荼羅」の制作と開眼/上嶋 悟史 |
ハンス・メムリンク《ジャン・ド・セリエの二連板》 ─聖ゲオルギウス弩手組合と騎士道─/山形 美有紀 |
「イレネに介抱される聖セバスティアヌス」主題の図像学的・図像解釈学的考察 ─ジョルジュ・ド・ラ・トゥールを中心として─/津上 朗 |
二〇二一(令和三)年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第七十五回全国大会記事
第七十五回全国大会研究発表要旨及びシンポジウム要旨
二〇二二(令和四)年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
194号 2023年3月刊
[本文]
京都・高麗美術館蔵「草虫図」対幅と儒教的鑑戒 /呉 永三 |
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒによる対作品《階段を下りてゆく女性》および《光の方へ上ってゆく女性》を巡る一考察/杉山 あかね |
東京国立博物館所蔵・厨子入愛染明王坐像の図像解釈と制作背景/菅野 龍磨 |
ギュスターヴ・クールベ〈狩人のための連作〉解釈の試み/山枡 あおい |
大安寺十一面観音像の唐風受容と彫刻史的位置づけについて―神福寺十一面観音像との比較を中心に―/閻 志翔 |
フランチェスコ会厳格派が結ぶティツィアーノとラファエロ ―《ゴッツィ祭壇画》と《フォリーニョの聖母》における「無原罪の御宿り」の考察から―/大熊 夏実 |
因陀羅筆「観音図」をめぐって ―教禅律交流の観点から―/李 宜蓁 |
ニコラ・プッサン作《蛇に追われる男のいる風景》の主題とその典拠について /瀧 良介 |
二〇二二(令和四)年度学会活動報告 二〇二二(令和四)年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規程・編集規程・執筆細目
編集後記
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195号 2023年10月刊
[本文]
対外宣伝としての関野貞「雲岡と龍門」 ─雑誌『CANTON』掲載をめぐって─/陳 鶯 |
ヨハネス・フェルメールの受容史研究─一九二〇年代から一九五〇年までの日本を中心に─/竹中 哲也 |
ウィレム・デ・クーニング「モントーク」シリーズの制作原理─イメージの揺動、抽象と具象のあいだの連続─/田儀 佑介 |
円山応挙筆「華洛四季遊戯図巻」(徳川美術館蔵)の研究 ─その画業における位置づけとパトロン九条尚実周辺の絵画制作─/竹崎 宏基 |
嵯峨天皇宸筆「光定戒牒」と唐代皇帝御書 ―初唐・盛唐期における王羲之の規範化と流通─/陳 雪溱 |
二〇二二(令和四)年度『美術史』論文賞選考結果及び選評
第七十六回全国大会記事
第七十六回全国大会研究発表要旨及びシンポジウム要旨
二〇二三(令和五)年度常任委員・委嘱委員・事務分担一覧
『美術史』投稿規定・編集規定・執筆細目
編集後記 |
196号 2024年3月刊
[本文]
伽藍神・祠山張大帝の像容について―廬山帰宗寺像の検討を通して―/工藤 裕司 |
長谷川等伯筆隣華院《山水図襖》の主題と構成―北側正面の主題と渡唐天神信仰の関わりを中心に―/長谷川貴信 |
グラナダ大聖堂所蔵アロンソ・カーノ作《無原罪の御宿り》の聖母像―譜面台との関連性―/名原 宏明 |
アンドレア・サッキ作《三人のマグダラのマリア》―有馬の殉教者マグダレナ林田の表象をめぐって―/楠根 圭子 |
近代中国の女性洋画家関紫蘭の描く女性像―写真館文化との関わりを中心に―/武 梦茹 |
セバスティアン・ブルドン〈慈悲の七つの行い〉連作―プロテスタンティズムと一七世紀フランス宗教画―/望月 典子 |
近世中期における光悦茶碗の受容とその展開―千家流の拡大を通じた価値形成過程の諸相―/讃井 瑞祥 |
二〇二三(令和五)年度学会活動報告
二〇二三(令和五)年度支部例会・支部大会・シンポジウム研究発表等要旨
『美術史』投稿規程・編集規程・執筆細目
編集後記 |