今年度行事 支部活動 学会誌『美術史』 国際交流 研究助成情報 講演録
全国大会 委員会報告 『美術史』論文賞 後援・協賛 要望書・意見表明一覧 

後援・協賛・共催・協力行事 (2019年4月~)

◇ 特別展「異文化は共鳴するのか? 大原コレクションでひらく近代への扉」
記念シンポジウム「美術交流と異文化の共鳴 西洋/日本を中心に」
日時: 2024年9月15日(日)10:00~17:15
会場: 語らい座大原本邸 (倉敷市中央1-2-1。大原美術館向かい)
言語: 日本語
定員: オンライン参加500名、会場参加10名
参加料: 無料
参加方法: オンライン参加は、以下のURLからアクセスして、必要事項をご記入のうえ、お申込みください。
実施詳細も、こちらに掲載しております。
https://project.ohara.or.jp/event_research

会場参加ご希望の方は、8月15日(木)午前9時受付開始にて、先着順の受付とさせていただきます。ご希望の方は、「お名前」、「所属学会」、「所属機関」、「緊急時に連絡可能な電話番号」を書き添えて、yangi@ohara.or.jp までお申し込みください。
会場参加いただける方には、折り返し会場等のご案内を差し上げます。会場参加が定員に達した場合は、折り返しその旨の連絡を差し上げます。
主催: 公益財団法人大原芸術財団 大原芸術研究所・大原美術館
後援: 美術史学会/日仏美術学会/明治美術学会/大原美術館後援会

◇ シンポジウム「越境と往還 美術史研究の諸相」
日時: 2024年9月20日(金)10 :30-14 :30
21日(土)13:10-16:40
会場: 東京大学駒場キャンパス 11号館1101教室(20日)・18号館ホール(21日)
キャンパスマップ:こちら
詳細: 入場無料/事前申込不要/対面のみ
主催: 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))22K0002「美術作品の流通と美術コレクション形成–通時的/共時的分析とデータベース」(代表:寺田寅彦)
共催: 東京大学総合文化研究科超域文化科学専攻比較文学比較文化研究室/日仏美術学会
後援: 美術史学会/ジャポニスム学会
趣旨:  本シンポジウムは、美術作品の価値や意味のダイナミズムを解明する美術史研究の方法と実践について検討することを目的とします。美術作品の位置付けや価値、機能は、さまざまな歴史的背景に依拠し変化します。誰がなぜいつどのようにある作品を制作したのか、ということだけでなく、その作品がどのように語られ、保存・展示され、諸芸術のジャンルといかなる関係をむすんできたのか、といったこともまた、作品の美術史的意義を考える上では重要です。また近代以降は、交通網や情報伝達技術の大規模な発達により、知的・物理的な流動が促され、それに伴い、美術作品の意味や価値を規定する歴史的背景はより一層複雑なものとなりました。
 そこでこのシンポジウムでは、1. ジャンルの越境、2. 作品展示と保存、3. 移り棲む人とイメージの三点を軸としながら、さまざま具体例にもとづく研究の方法と実践について検討したいと思います。
フライヤー: こちら
問合: 松井 裕美(hiromimatsui[at]g.ecc.u-tokyo.ac.jp
プログラム:
9月20日(金)
10:30- 趣旨説明
1.ジャンルの越境 
司会:井口 俊
10:35-11:50 齋藤 達也(実践女子大学・専任講師)「19世紀後半のドラクロワ受容-ボードレールからシニャックまで」
鈴木 禎宏(お茶の水女子大学・教授)「バーナード・リーチ作《鉄絵組合せタイル「生命の樹」》再考-イメージソースとしての漢代画像石について」
松井 裕美(東京大学・准教授)「アンドレ・マッソンの挿絵本におけるイメージと言葉の変容」

質疑応答・休憩

2.作品の展示と保存
司会:齋藤 達也
13:15-14:30 井口 俊(東京外国語大学・専任講師)「19世紀フランスにおける芸術家協会の役割―「ミルリトンのサークル」の展覧会」
小泉 順也(一橋大学・教授)「フランスの美術館におけるポスト印象派コレクションの形成と現在」
吉岡 知子(埼玉県立近代美術館・主任学芸員)「埼玉県立近代美術館のメキシコ美術コレクションについて」

質疑応答
9月21日(土)
3.移り棲む人とイメージ  
司会:松井 裕美
13:10-15:25 金沢 百枝(多摩美術大学・教授)「南イタリア・オトラント大聖堂床モザイクにおける黄金のテッセラ―ノルマン人の移動と歴史意識と世界像」
泉 美知子(中央大学・准教授)「19世紀における宗教建築のイメージ形成―シャルトル大聖堂の考察」

質疑応答・休憩
安藤 智子(法政大学・兼任講師)「ジュール・ダルーにおける「共和国」の表象―《共和国の勝利》を中心に」
陳岡 めぐみ(国立西洋美術館・主任研究員)「久我貞三郎と1920年代のパリ―日仏間の人的ネットワークと芸術交流」
申 旼正(韓国外国語大学・特任教授)「めぐりあう紫禁城―林群鴻(1912-1979)における朝鮮と中国、そして日本」

質疑応答・休憩
4.討論の部  
司会:松井 裕美
15:40-16:40 コメンテーター:三浦篤(大原美術館・館長)

◇ 国際シンポジウム「キュビスム、美の革命―その生成と拡張」
【お知らせ②】
....2024.6.20
全体討議の司会者が変更となりましたのでお知らせします。
変更前 キュビスム展監修者・国立西洋美術館館長 田中正之
変更後 東京大学准教授 松井裕美

【お知らせ①】
....2024.6.17
登壇を予定されていたぺぺ・カーメル教授は急病のため急遽、来日を取りやめられました。
御講演はオンラインで実施されます。全体討議にもプログラム通りの時間にオンラインで参加されます。
日時: 2024年6月22日(土)10:30-17:30(開場10:00)
会場: 京都市京セラ美術館 講演室(本館地下1階)およびZoom Webinarによるオンライン配信
交通アクセス:こちら
言語: 日本語・英語・フランス語(日英同時通訳あり)
※フランス語での録画講演上映時は同時通訳なし、邦訳配布予定
定員: 会場参加80名(①一般30名、②後援学会・研究会員50名)/オンライン参加500名
参加料: 無料
参加方法: 要事前申込(先着順)

以下のURLかQRコードからアクセスし、必要事項をご記入のうえ、お申し込みください。

[会場参加②(後援学会・研究会員)]
https://forms.office.com/r/10HFAMLL3J


[オンライン参加]
https://forms.office.com/r/8a5VcsCn73


申込締切:2024 年 6 月 21 日(金)10:00
※ただし、定員に達した時点で締め切ります。
主催: 京都市京セラ美術館/国立西洋美術館/ピカソ芸術研究会/日本経済新聞社
後援: 美術史学会/日仏美術学会/スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会
助成: 鹿島美術財団
趣旨: 京都市京セラ美術館では、2024 年3 月20 日(水・祝)から7 月7 日(日)まで、西洋近代美術の大いなる転換点をなす前衛芸術運動「キュビスム」の歴史的展開を、パリ・ポンピドゥーセンターの所蔵品を中心に紹介する「キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ」が開催されています。本シンポジウムは、日本で約50年ぶりとなるキュビスム展の開催を記念して企画されました。同展監修者のブリジット・レアル氏と、ピカソ研究の第一人者であるペペ・カーメル氏を招聘し、国内外のキュビスム並びに関連分野の研究者や展覧会担当学芸員が一堂に会すことで、とりわけフランス、アメリカ、日本の研究者の異なる視点を交わらせながら、「キュビスム芸術」の革命性を多面的に議論することを試みます。
基調講演者について: ブリジット・レアル(Brigitte Leal)
フランス文化財首席学芸員、ポンピドゥーセンター/国立近代美術館・産業創造センター前副館長。2018年にポンピドゥーセンターにおけるキュビスム展を担当し、同年出版の『キュビスム事典』を監修(Dictionnaire du cubisme, Bouquins, 2018)。ピカソ美術館所蔵のピカソのスケッチブック・カタログ(Carnets: Catalogue des dessins, 2 vols., Musée Picasso Paris, 1996)をはじめ、ピカソと近代美術に関する多くの著書あり。主な担当展覧会に、 Kupka :Pionnier de l’abstraction (Grand Palais, Paris, et al., 2018-2019), Georges Braque, 1882-1963 (Grand Palais, Paris, et al., 2013-2014); Mondrian (Musée national d'art moderne, Paris, 2010); and Alexander Calder: The Paris Years (Whitney Museum of American Art, New York, et al., 2008-2009) など。

ペペ・カーメル(Pepe Karmel)
ニューヨーク大学美術史学科教授。主著にPicasso and the Invention of Cubism(Yale University Press, 2003)、Abstract Art: A Global History(Thames & Hudson, 2020)、Looking at Picasso(Thames & Hudson, 2023)。その他、専門の近現代美術に関して、展覧会図録やThe New York Times、Art in America、The Brooklyn Railなどに多数寄稿。監修した展覧会に、Robert Morris: Felt Works(Grey Art Gallery, New York University, 1989)、Jackson Pollock(MoMA, 1998)、The Age of Picasso: Gifts to American Museums(Rome and Santander, 2004)、New York Cool: Painting and Sculpture from the NYU Collection(Grey Art Gallery, New York University et al., 2008-2009)、Conceptual Abstraction(Hunter College/ Times Square Gallery, 2012)、Dialogues with Picasso(Museo Picasso Málaga, 2020-2023)など。
フライヤー: こちら
「キュビスム展―美の革命」公式サイト: こちら
問合: 京都市京セラ美術館
TEL: 075-771-4334
プログラム:
10:30-10:40      主催者挨拶 青木 淳(京都市京セラ美術館 館長)
基調講演
10:40-11:00 ブリジット・レアル(キュビスム展監修者、フランス文化財首席学芸員、ポンピドゥーセンター/国立近代美術館・産業創造センター前副館長)
「キュビスムの道のり」
※フランス語での録画講演上映、同時通訳なし、邦訳字幕あり
11:00-12:40 ペペ・カーメル(ニューヨーク大学 教授)
「複数のキュビスム:カーンヴァイラー画廊からサロンまで」
12:40-14:00 昼休憩
研究発表①
14:00-14:25 永井 隆則(同志社大学 嘱託講師)
「セザンヌとキュビスムの誕生」
14:25-14:50 松井 裕美(東京大学 准教授)
「キュビスムの劇場と現象学的ユートピア」
14:50-15:15 河本 真理(日本女子大学 教授)
「キュビスムのコラージュとコンストラクション:戦争のコンテクストにおける新たな考察」
15:15-15:25 休憩
研究発表②
15:25-15:50 久保田 有寿(国立西洋美術館 特定研究員)
「キュビスムと女性芸術家たち」
15:50-16:15 中山 摩衣子(京都市京セラ美術館 学芸員)
「キュビスムと日本」
16:15-16:30 休憩
質疑応答・全体討議
16:30-17:20 司会 田中 正之(キュビスム展監修者・国立西洋美術館 館長)
17:20 閉会挨拶 大髙 保二郎(ピカソ芸術研究会代表・早稲田大学名誉教授)
発表題目、内容等は変更となる場合があります。

◇ 講演会「Les artistes, chevilles ouvrières du décor dans la France du XVIIIe siècle 18世紀フランスの装飾を作り上げた芸術家たち」
講演者: クリスティアン・ミシェル(Christian Michel ローザンヌ大学名誉教授)
日時: 2024年4月27日(土)14時~17時
会場: 日仏会館 大ホール (東京都渋谷区恵比寿3丁目9−25)
会場URL:こちら
開催方法: 対面開催
配信言語: フランス語 逐次通訳
主催: 日仏美術学会
共催: 美術史学会(美術史学会会の方もご参加いただけます)
助成: 鹿島美術財団
 すでにお知らせしましたように、美術史学会では、第10回「辻佐保子美術史学振興基金講演会」にクリスティアン・ミシェル氏をお招きし、京都でご講演いただくところです(4月20日)。このたび、東京で行われる日仏美術学会主催の講演会について、共催とすることになり、美術史学会会員も聴講いただけることとなりました。
 どうぞ万障お繰り合わせの上、奮ってご参加ください。
詳細: こちら
問い合わせ先: 小林亜起子(akikokobayashi.ak[at]gmail.com)・吉田朋子(tsmemorial10[at]gmail.com) ([at]は@)

◇ 公開研究会「龍の美術史―描き継がれた霊獣の姿―」
日時: 2024年3月31日(日)13:30~17:30
会場: 京都市立芸術大学 第1講義室(c棟1階)

開催方法: 対面+オンライン(zoom)開催
言語: 日本語
定員: 会場定員80名
参加料: 無料
参加方法: 3月1日(金)以降に、下記よりお申し込みください。
申し込み専用フォーム https://forms.gle/4fSSVCvvbJhRxG1N9
募集締切は3月25日(月)23時59分です。
後日、受付結果とZoom参加用のURLをお送りします。
主催: 京都市立芸術大学(竹浪研究室)、泉屋博古館
助成: 科学研究費(22K00183)
後援: 美術史学会・美学会
連絡先: 竹浪 遠 longmeiken92@gmail.com
趣旨: 辰年の2024年は各地の博物館・美術館で龍に関連した展覧会が開催されています。すっかり私たちにとってなじみの存在となった霊獣・龍はおそらく誰でもその姿を思い浮かべることができますが、そうした龍の描かれ方はいつ、どのようにして確立してきたのでしょうか。本研究会ではさまざまな時代を専門とする研究者が一堂に会し、龍の表現方法の変化とその背景に迫っていきます。研究者のみならず、一般の方々の聴講も歓迎いたしますので、ぜひ奮ってご参加ください。
プログラム:
(第1部) 司会:竹浪 遠(京都市立芸術大学)
趣旨説明
13:30~ 竹浪 遠
基調発表
13:40~ 「雲龍図の成立―先秦から唐代まで―」
 山本 堯(泉屋博古館)
研究報告
14:10~ 「魏晋南北朝美術の中の龍」
 田林 啓(大阪市立美術館)
14:30~ 「画龍の変容―唐から宋へ―」
 竹浪 遠(京都市立芸術大学)
14:50~ 休憩(20分)
(第2部) 司会: 山本 堯(泉屋博古館)
研究報告
15:10~ 「明代景徳鎮官窯の龍文様」
 新井崇之(町田市立博物館)
15:30~ 「明代の画龍について」
 飛田優樹(黒川古文化研究所)
15:50~ 「登龍門 鯉が龍になるまで」
 杉本欣久(東北大学)
1610~ 休憩(20分)
 (第3部) 
16:30~ ディスカッション

◇ 日仏美術学会シンポジウム「21世紀にマティスを再考する:ポリフォニックな視点から」
日時: 2023年9月23日(土) 13:30-18:00
会場: 京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパス東3号館1階K101教室
交通アクセス:こちら
キャンパスマップ:こちら

Zoomによるオンライン配信あり(ハイフレックス方式での開催)
参加方法: いずれの方法でも参加には事前登録が必要です。参加をご希望される方は、下のURL から申し込みフォームにて9月19日(火)20時までに参加登録をお願いいたします。
◆申し込みフォーム◆
https://forms.gle/8rwa7x3VsHwc7zJK7 

注意 Zoom 情報配信は9月21日(木)を予定しています。
主催: 日仏美術学会
 学会事務局
 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25 日仏会館内
 TEL/FAX:03-3440-1686
 E-MAIL:info@sfj-art.org
後援: 美術史学会・美学会
趣旨: 2019年はマティス生誕150周年であり、展覧会企画が世界規模で準備されました。翌年世界を覆ったコロナによってその多くが延期あるいは規模を縮小される憂き目にあったものの、各企画ではその時点でのトピックのおおよそが取り上げられ、2021年には『ユリイカ』5月号でマティス特集号が組まれ、あらかたのテーマを網羅しました。
2023年、様々な困難を乗り越えて、東京都美術館「マティス展」が開催されています。
来年には国立新美術館「マティス 自由なフォルム」展が実現することが発表されています。
研究成果と作品の両面からマティスに向き合うことのできる稀有な時を迎えた今、日本を代表するマティス研究者の方々・新進気鋭の研究者の方々をお迎えして、汲めども尽きぬ画家マティスにささげるシンポジウムを開催し、これからも続くマティス研究への道標としたいと存じます。
プログラム:
全体司会 吉田朋子(京都ノートルダム女子大学)
13:30~ 開会挨拶 永井隆則(京都市立芸術大学)
趣旨説明 全体司会 吉田朋子(京都ノートルダム女子大学)
第一部 発表
13:35~ 大久保恭子(京都橘大学)
「パリのマティスとニューヨークのマティス」
14:05~ 中西麻依(東京大学大学院/パリ、ナンテール大学大学院)
「マティスがみた巨匠と画家たち――ルーヴルからサロン・ドートンヌへ」
14:35~ 渡辺亜由美(京都国立近代美術館)
「マティスと現代美術家たち ―《ブルー・ヌード》を中心に―」
15:05~ 休憩
第二部 発表
15:20~ 永井隆則(京都市立芸術大学)
「マティスとデザイン」
15:50~ 関直子(早稲田大学)
「マティスの礼拝堂と1951年の個展」
16:20~ 天野知香(お茶の水女子大学)
「1930年代以降のマティスの展開」
16:50~ 休憩
17:05~ 討議
コメント・全体討議司会 河本真理(日本女子大学)
17:55~ 閉会挨拶 礒谷有亮(神戸大学)
閉会後、会場で自由な意見交換の場を設けます。ぜひご参加ください。
*発表題目等は変更することがあります。
問い合わせ先: 吉田朋子(tmkysd@notredame.ac.jp
詳細: こちら

◇ 「蘇州版画の光芒 国際都市に華ひらいた民衆芸術」記念講演会「中国版画研究の現在」
日時: 2023年5月27日(土)・28日(日) 各17:30~
会場: Zoomミーティングルーム
配信言語: 日英中3か国語
参加方法: お名前と所属団体名を書いてprints@umam.jp宛にメールを送信してください。
講演会の前日までに接続方法を返信いたします。
申込締切:2023年5月20日(土)
主催: 海の見える杜美術館
後援: 広島県教育委員会、廿日市市教育委員会、東方学会、美術史学会、国際浮世絵学会、広島芸術学会
プログラム:
(講演時間:各30分)
5月27日(土)17:30~
北宋時代の一枚摺版画と複製絵画 小林宏光
(上智大学名誉教授)
蘇州と杭州、都市図の展開から見た蘇州版画 板倉聖哲
(東京大学東洋文化研究所)
物語と蘇州版画 大木康
(東京大学東洋文化研究所)
中国版画の末裔としての民国期ポスター
  ― 伝統の継承と変化を中心として ―
田島奈都子
(青梅市立美術館)
中国版画の日本伝来 青木隆幸
(海の見える杜美術館)
5月28日(日)17:30~
文化形式としての技法:蘇州版画における「西洋」の制作について 賴毓芝
(中央研究院)
清初期の蘇州版画におけるイエズス会の役割についての考察 王小明
(バーミンガム・シティ大学)
十八世紀の「静物画」版画の起源を絵画で探る Anne Farrer
(サザビーズ美術カレッジ・ロンドン)
西洋宮殿と蘇州版画 Lucie Olivova
(マサリク大学)
レイカムの間(※)の中国版画
※オーストリア・グラーツ宮殿美術館の一室
李嘯非
(中国工芸美術館)
詳細: こちら
問い合わせ先: 蘇州版画の光芒展記念講演係
  info@umam.jp     0829-56-3221

◇ コロッキウム「美術における価値の体現としての貨幣、メダル、コイン」
日時: 2023年3月26日(日)10:15~17:00(10:00開場)
会場: 京都市京セラ美術館講演室
交通アクセス :地下鉄東西線「東山駅」より徒歩約8分
申込方法: Google Formによる事前申込制
上記リンク、またはチラシのQRコードよりお申込み下さい。
主催: 「美術における貨幣」コロキウム実行委員会
助成: 鹿島美術財団
後援: 美術史学会
開催趣旨: マーク・シェルの脱境界的な魅力に富む著作『芸術と貨幣』(1995年、邦訳2004年)は、従来「美的領域」と「経済的領域」とに分断されがちだったこの両者を架橋し、この両者に通底する価値の構造に迫ろうとするものであった。同書の刊行以来、「芸術と貨幣」というテーマに関連して多くの事例研究が蓄積されてきた。美術史学会辻佐保子記念講演会で来日するジョアンナ・ウッドール教授の編著『1400-1750年頃のヨーロッパの芸術作品と文学における貨幣という重要な問題(Money Matters in European Artworks and Literature, c. 1400-1750)』(2022年)もそうした方向性への貢献であり、近世ヨーロッパにおける権力、素材(金、銀)の流通、図像学、キリスト教神学との関連性など多様な見地から事例研究がまとめられている。この著作は、シェルの提起した交換や流通、記号学などの大観的な枠組みを念頭に置きつつ、個々の特殊事情に即した事例研究を積み上げることの重要性と意義を改めて実感させてくれるものである。この度のウッドール教授の来日に併せて、内外からの研究者に各々の専門領域から「美術における価値の体現としての貨幣、メダル、コイン」というテーマで研究発表を行ってもらい、新たな知見と視点の発見と共有の場としたい。
プログラム:
10:15~10:20 開会の辞
深谷訓子(京都市立芸術大学准教授)
10:20~11:00 基調講演「芸術と貨幣」
ジョアンナ・ウッドール(ロンドン、コートールド美術研究所名誉教授)
発表:第1部 絵画におけるコインやメダルの表象
11:05~11:35 「ブルゴーニュ公フィリップ善良公の治世におけるコインの表象」
今井澄子(大阪大谷大学教授)
11:45~12:15 「ティツィアーノ作《硬貨を手にしたキリスト》:フェッラーラの宮廷における活動の端緒」
大熊夏実(京都市立芸術大学博士後期課程)
12:15~12:45 「クェンティン・マセイスの《両替商とその妻》再考:〈2つの鏡〉に注目して」
平川佳世(京都大学教授)
12:45~13:45 昼休憩
発表:第2部 貨幣、コイン、メダルの機能と性質の再考
13:45~14:15 「西洋と日本の文化的・宗教的・経済的交流におけるコインやメダルの役割」
深谷訓子(京都市立芸術大学准教授)
14:15~14:45 「金銭と芸術の対立を越えて:美学者としてのジンメル」
杉山卓史(京都大学准教授)
発表:第3部 メダルのイメージと社会的・装飾的役割
15:00~15:30 「愛とメメント:17世紀オランダの結婚記念メダルのイメージ」
ヤン・ジョンユン(アムステルダム大学博士課程)
15:30~16:00 「イタリア初期近代における建築、銀行業、そして神学」
ローレン・ジャコビ(マサチューセッツ工科大学准教授)
16:10~17:00 ディスカッション
司会:吉田朋子(京都ノートルダム女子大学准教授)
使用言語: 英語
詳細: こちら
問い合わせ先: 京都市立芸術大学 美術学部総合芸術学科研究室
(担当:深谷 michiko.fukaya@kcua.ac.jp)

◇ 国際シンポジウム「風のイメージ世界」
日時: 1日目
 2022年3月26日(土)17:00~21:00(日本時間)
 26March (Sat),2022 9:00~13:00 (CET 中央ヨーロッパ標準時間)

2日目
 2022年3月27日(日)17:00~21:00(日本時間)
 27March (Sun), 2022 10:00~14:00 (CEST 中央ヨーロッパ夏時間)
開催方法: オンライン(zoomウェビナー)開催
定員: 500名
言語: 日本語、英語(同時通訳付)
参加料: 無料
参加方法: 事前申込制
参加を希望される方は、以下の URL にアクセスし、当日正午までにお申し込みください。添付ポスターのQRコードをお使いいただけます。
(*1日目、2日目、それぞれ別の申し込みが必要になります。)

【1日目(3 月 26 日)】
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_JAD2F1ivSluR-RKrhy9blA

【2日目(3 月 27 日)】
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_Z5NsbE2aR0qeNX8YWMKqRg
主催: 国際シンポジウム『風のイメージ世界』実行委員会
共催: 関西大学東西学術研究所風景表象研究班、ネーデルラント美術研究会
後援: 美学会、美術史学会
プログラム: 国際シンポジウム『風のイメージ世界』プログラム

簡易要旨入プログラム (日本語) 
https://drive.google.com/file/d/1AXCkM0r9tevYXJm-ug3wtl9s3irzN9zQ/view?usp=sharing

Program with short abstracts (English)  
https://drive.google.com/file/d/1YwZCfREM4D6WQBnthrr2Lj2frydBW87t/view?usp=sharing

本シンポジウム開催にあたって、鹿島美術財団から2021年度「美術に関する国際交流援助(国際会議開催)」を受けました。

3月26日(土)(中央ヨーロッパ標準時間 CST,日本時間JST
CST JST
9:00 17:00 開会の辞 野間晴雄(関西大学・教授)
9:10 17:10 本シンポジウムの主旨と新刊紹介 蜷川順子(関西大学・名誉教授)
バーバラ・バート(蜷川順子訳)『風のイコノロジー』三元社、2022年
セッションA
(司会:野間晴雄・蜷川順子)
9:20 17:20 バート、バーバラ(カトリック・ルーヴェン大学・教授)
原初の風 —宇宙生成と息吹—
9:50 17:50 青木孝夫(広島大学・名誉教授)
風の美学:東アジアの風と大気のイメージ-日本を焦点として
10:20 18:20 休憩 (20分)
セッション B
(司会:青木孝夫)
10:40 18:40 富岡進一 (郡山市立美術館・主任学芸員)
J.M.W. ターナーのプネウマ的形態、あるいは風
11:10 19:10 イオネスク、フラッド(ハッセルト大学・PXL MAD・准教授)
現代芸術の中のプネウマ―表象から存在、そしてその先へ
11:40 19:40 アメド、ハセーブ (現代アーティスト)
「風-卵」実験
12:10 20:10 休憩 (20分)
12:30 20:30 26日の討論と総括 
(司会:青木、野間、蜷川)
13:00 21:00 終了
3月27日(日)(ヨーロッパ夏時間CEST,日本時間JST)
CEST JST
セッションC
(司会:京都大学・教授・平川佳世)
10:00 17:00 蜷川順子 (関西大学・名誉教授)
ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの風の表象
10:30 17:30 倉持充希(神戸学院大学・講師)
ニコラ・プッサンの絵画における風の表現
11:00 18:00 ソムヘギ、ゾルタン(カロリ・ガスパール改革教会大学・准教授)
風を描く―芸術と自然の崇高なる諸相について
11:30 18:30 休憩 (20分)
セッション D
(司会:東北大学・教授・長岡龍作
11:50 18:50 アルティノツ、メルテム(アンカラ大学・准教授)
後期オスマン帝国および初期トルコ共和国絵画によむ風の描写
12:20 19:20 武瀟瀟 (東京国立博物館・アソシェート・フェロー)
東アジアの風景画における「風」の表現
12:50 19:50 水野さや(金沢美術工芸大学・教授)
東アジアにおける「風神」表現の変遷
13:20 20:20 休憩(10分)
13:30 20:30 27日の討論と総括
(司会:平川、長岡)
14:00 14:00 閉会の辞 バート、バーバラ
連絡先: 国際シンポジウム『風のイメージ世界』事務局 
2022windsympo@gmail.com

◇ 国際シンポジウム「ポスト印象派から後世代に継承されたユートピアの表象」
日時: 1日目 2021年11月27日(土) 20:30~23:00
第I部 ポスト印象派とユートピア
2日目 2021年11月28日(日) 20:00~23:00
第II部 後世代とユートピア
開催方法: オンライン(zoomウェビナー)開催
言語: 日本語、仏語(同時通訳あり)
定員: 500名
参加料: 無料
参加方法: 参加を希望される方は、以下のリンクからGoogle Formにアクセスし、11月19日(金)23:59までに、お申し込みください。
(申し込みフォームはこちら→ https://forms.gle/8XczSBCa9QKFbCVH9
リンク先にて、お名前、所属、メールアドレスの3点を所定の欄に記載してください。個人情報の漏洩などがないよう、担当者で責任を持って管理します。

なお、参加は日仏美術学会および美術史学会の学会員の方に限ります。

参加される方には、開催2日前の11月25日(木)23:59までには、Zoom WebinarのURLをメールでお知らせします。参加を認められた方のみにお送りするものです。トラブルの原因となりますので、他の方への転送や不特定多数の方々への拡散は固くお断りします。
主催: 主催: 日仏美術学会/京都工芸繊維大学大学院デザイン・建築学系造形史研究室
助成: 吉野石膏美術振興財団【美術に関する国際交流の助成】/公益財団法人村田学術振興財団【研究会(学会)助成】/京都工芸繊維大学 R3年度_国際化モデル研究室支援事業/京都工芸繊維大学 R3年度_OPEN TECHシンポジウム支援事業
後援: 美術史学会/在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
趣旨:  ポスト印象派と後世代の画家を専門とする国内外の研究者5名が参加し、第一部で、セザンヌ、ファン・ゴッホ、ゴーガンにおける「ユートピア」の表象を明らかにした後、第二部で、後世代のシニャックとマティスがどのように継承したかを検証し、全体討議で、19世紀末から20世紀初頭のフランスで何故、集団的に、一種の共同作業として「ユートピア」の表象が追求されたのかを問う。

【発表】(発表順)
正田倫顕(ゴッホ研究者)
小泉順也(一橋大学教授)
ニナ・マリア・アタナソグルー・カルマイヤー(デラウエア大学名誉教授)
マリナ・フェレッティ(ジヴェルニー印象派美術館名誉館長)
レミ・ラブリュス(パリ、ナンテール大学教授)
プログラム:
1日目 2021年11月27日(土) 20:30~23:00
第I部 ポスト印象派とユートピア
総合司会:永井隆則(京都工芸繊維大学)
20:30~20:45 開会挨拶:浅野春男(日仏美術学会会長)
趣旨説明:永井隆則(京都工芸繊維大学)
20:45~21:15 正田倫顕(ゴッホ研究者)
「ゴッホの《ひまわり》とユートピア」
21:15~21:25 質疑応答
21:30~22:00 小泉順也(一橋大学教授)
「ポール・ゴーガンとブルターニュ-もうひとつの楽園を求めて」
22:00~22:10 質疑応答
22:15~22:45 ニナ・マリア・アタナソグルー・カルマイヤー(デラウエア大学名誉教授)
「セザンヌのノスタルジー:ユートピア、記憶、幻影」
22:45~22:55 質疑応答
23:00 閉会
2日目 2021年11月28日(日) 20:00~23:00
第II部 後世代とユートピア

総合司会:永井隆則(京都工芸繊維大学)
20:00~20:05 開会挨拶:吉田典子(神戸大学名誉教授)
20:05~20:35 マリナ・フェレッティ(ジヴェルニー印象派美術館名誉館長)
「シニャック:《調和の時代》、アナキストのユートピア」
20:35~20:45 質疑応答
20:50~21:20 レミ・ラブリュス(パリ、ナンテール大学教授)
「マティスに於けるユートピアのヴィジョン:マシュー・ステュアート・プリチャード(1865-1936)の見解」
21:20~21:30 質疑応答
21:30~21:40 休憩
21:40~22:50 全体討議(司会:永井隆則)
22:50~ 閉会挨拶:吉田典子(神戸大学名誉教授)
23:00 閉会
詳細: プログラムや登壇者の詳細については日仏美術学会ホームページをご覧ください。
  https://sfj-art.org/?p=1023

◇ 関西中国書画コレクション研究会設立10周年記念 国際シンポジウム
「中国書画コレクションの時空」
日時: 1日目  2021年10月16日(土)  9:30~17:00 
2日目  2021年10月17日(日)  9:30~16:20
開催方法: オンライン(zoomウェビナー)開催
言語: 日本語、中国語(通訳あり)
定員: 500名
参加料: 無料
参加方法: 9月16日(木)以降に、下記よりお申し込みください。
申し込み専用フォーム https://forms.gle/sSs1FZ9YwYzfsABu6 
募集締切は10月15日(金)13時です。締切後URLをお送りします。
主催: 関西中国書画コレクション研究会
助成: 公益財団法人 ポーラ美術振興財団
後援: 美術史学会
趣旨:  関西では明治から昭和にかけて、中国文化に理解ある政財界・文化人による中国書画コレクションが相次いで生まれました。関西中国書画コレクション研究会は、それらを受け継ぐ美術館・博物館の学芸員を中心に、作品とコレクション形成の調査研究を主目的として2010年に設立されて以来 、展覧会や国際シンポジウム、調査報告書などを通じ、広く成果を公開してまいりました。
今回のシンポジウムは、設立10年の節目として、これまでの研究を振り返るとともに、国内外の研究者を招聘し、各地域・時代の中国書画コレクションの形成や特質、それらを通じた文化交流などを検証し、その歴史的意義を考える機会として企画しました。中国書画コレクションの広大な時空(時間的・空間的な関係性や相対性)をメインテーマに、2日間にわたって議論し、近年益々広がりを見せる中国書画研究の更なる促進を目指します。

【基調講演】 塚本麿充(東京大学)
【発表】(発表順)
竹嶋康平(泉屋博古館)、弓野隆之(大阪市立美術館)、瀨川敬也(観峰館)、司徒元傑(香港芸術館)、陶徳民(関西大学)、後藤亮子(中国美術学院)、竹浪遠(京都市立芸術大学)、呉孟晋(京都大学)、八田真理子(岡山県立美術館)、李天垠(北京・故宮博物院)、呉國豪(台北・何創時書法芸術基金会)、森橋なつみ(京都国立博物館)
プログラム:
10月16日(土) シンポジウム1日目
総合司会:竹浪遠(京都市立芸術大学)
9:30 開会挨拶 弓野隆之(大阪市立美術館)
9:40 基調講演 「世界のなかの関西中国書画コレクション
―そのグローバル・コンテクストとローカル・バリュー」
塚本麿充(東京大学)
10:30 休憩(10分)
10:40 第1セッション
司会:竹浪遠(京都市立芸術大学)
①「煎茶会図録からみる中国書画コレクションの近代」
竹嶋康平(泉屋博古館)
11:20 ②「阿部コレクションに関する新資料」
弓野隆之(大阪市立美術館)
12:00 昼食休憩(1時間)
13:00 ③「観峰コレクションの収集と旧蔵者」
瀨川敬也(観峰館)
13:40 ④「化私為公―香港芸術館「虚白斎」与「至楽楼」中国書画蔵品」
司徒元傑(香港芸術館)
14:20 休憩(10分)
14:30 第2セッション
司会:宇佐美文理(京都大学)
①「唐拓啓法寺碑在日出版前後的羅振玉与内藤湖南
―書簡和題跋所見初期民国和大正日本的「伝古」精神及技術」
陶徳民(関西大学)
15:10 ②「大村西崖と阿部房次郎:西崖資料から交友関係を読み解く」
後藤亮子(中国美術学院)
15:50 休憩(10分)
16:00 総合討論Ⅰ
司会:宇佐美文理(京都大学
17:00 事務連絡
10月17日(日) シンポジウム2日目
総合司会:竹浪遠(京都市立芸術大学)
9:30 事務連絡
9:40 第3セッション
司会:都甲さやか(大和文華館)
①「田能村直入の中国絵画蒐集について
―京都市立芸術大学芸術資料館所蔵作品を中心に―」
竹浪遠(京都市立芸術大学)
10:20 ②「交友と協業のコレクション 野﨑家と森家にある来舶清人の書画について」
呉孟晋(京都大学)
11:00 休憩(10分)
11:10 ③「衣笠豪谷『乗楂日記』にみる明治初期の中国書画の流入について」
八田真理子(岡山県立美術館)
11:50 昼食休憩(1時間)
13:00 第4セッション
司会:瀨川敬也(観峰館)
①「《石渠宝笈》中収録的李唐《長夏江寺図》流伝版本的再研究」
李天垠(北京・故宮博物院)
13:40 ②「何創時書法基金会的王鐸傅山書法収蔵」
呉國豪(台北・何創時書法芸術基金会)
14:20 休憩(10分)
14:30 ③「“揚州八怪”の作品をめぐる諸問題」
森橋なつみ(京都国立博物館)
15:10 休憩(10分
15:20 総合討論Ⅱ
司会:瀨川敬也(観峰館)
16:20 閉会挨拶
詳細: 関西中国書画コレクション研究会ホームページ
http://www.kancol.sakura.ne.jp/index.html 

〇 フォンテーヌブロー美術史フェスティヴァル記念シンポジウム
「再発見!フォンテーヌブロー宮殿の日本美術―徳川幕府からフランス皇帝への贈り物―」
日時: 2021年4月17日(土)15:00~19:00
開催方法: Zoom(日仏会館では行われません)
詳細: こちら
言語: 日本語、フランス語(オンライン同時通訳あり・interprefy使用)
定員: 200名
参加料: 無料
参加登録: 要 Zoomサイトより
主催: 公益財団法人日仏会館
共催: フォンテーヌブロー宮殿、フランス国立美術史研究所
趣旨:  フォンテーヌブロー宮殿に長年眠っていた日本美術コレクション(徳川幕府が遣欧使節などを通じてフランス皇帝ナポレオン3世に贈った品々)が、2021年6月4-6日の「フォンテーヌブロー美術史フェスティヴァル」を機に開催される展覧会の中で、初めてお披露目されます。今年は日本が招待国となるフェスティヴァルのプレ・イベントとして、本コレクションに関する調査報告となるシンポジウムを行います。
プログラム:
第1部 総論 司会:三浦篤(東京大学教授)
15:00-15:05 イントロダクション
15:05-15:25 ヴァンサン・ドロゲ(フランス美術館コレクション局長、フォンテーヌブロー宮殿美術館元館長)
「フォンテーヌブロー宮殿の極東美術コレクションについて」
15:25-15:45 鈴木廣之(東京学芸大学名誉教授)
「フォンテーヌブロー宮の江戸絵画―幕末外交のなかの美術品―」
15:45-15:55 質疑応答
第2部 各論1:掛軸について 司会:鈴木廣之
15:55-16:15 髙岸輝(東京大学准教授)
「王者の絵画と御用絵師1000年の終焉―10幅の掛軸をめぐってー」
16:15-16:35 平河智恵(日本絵画修復家)
「フォンテーヌブロー宮所蔵 10幅の掛軸の表装裂について」
16:35-16:45 質疑応答
16:45-17:05 休憩
第3部 各論2:漆器と屏風  司会:髙岸輝
17:05-17:25 日高薫(国立歴史民俗博物館教授)
「漆器について」
17:25-17:45 エステル・ボエール(INALCO教授)
「屏風と漆器の主題について」
17:45-17:55 質疑応答
第4部 コレクションからの広がり 司会:エステル・ボエール
17:55-18:15 三浦篤
「ジャポニスムの文脈とフォンテーヌブロー宮殿のコレクション」
18:15-18:35 福岡万里子(国立歴史民俗博物館准教授)
「アメリカへの贈答品について
―スミソニアン機構所蔵の1860年遣米使節団コレクション」
18:35-18:45 質疑応答
18:45-19:00 全体討議、聴衆からの質疑応答(司会:三浦篤)
  閉会

〇 シンポジウム「今後の博物館制度を考える〜博物館法改正を見据えて〜」
日時: 2021年3月2日(火) 13:00~17:00
開催方法: オンライン(zoomウェビナー)開催 
詳細: こちら
主催: 日本学術会議 史学委員会 博物館・美術館等の組織運営に関する分科会、全日本博物館学会、名古屋大学人文学研究科附属人類文化遺産テクスト学研究センター
後援: 公益財団法人 日本博物館協会
趣旨:  博物館とは空間と時間を越える文化のハブとして日本と世界の人々の幸いに資するものである。その趣旨のもと、ICOM(国際博物館会議)が3年に1度世界各地で開催する大会が2019年9月に京都で開催された。それをも踏まえて日本学術会議は2020年8月に提言『博物館法改正へ向けての更なる提言〜2017年度提言を踏まえて』を発出した。1952年施行の博物館法に規定される登録博物館制度や学芸員資格等の構造的な不備は、2008年の博物館法改正においても抜本的には改正されず、現実との乖離が著しい。そこで『提言』では、従来の登録制度に代わり文化財保護法との整合性のとれた新・認証制度と学芸員を研究者と認定する制度の構築の必要を示した。以上を背景として本シンポジウムでは、全日本博物館学会との連携の下に、現在進行しつつある博物館法改正を含めた、今後の日本の博物館と学芸員の制度について皆で考えてゆきたい。現在の我々は、過去からの文化遺産を、未来の世代にどのように伝えていったらよいのだろうか。
プログラム:
総合司会 半田昌之(日本博物館協会・専務理事)
13:00~13:05 木俣元一(名古屋大学・教授)
開会の挨拶
13:05~13:25 栗原祐司(京都国立博物館・副館長)
「文化政策としての博物法改正に向けてーその課題と展望」
13:25~13:45 小佐野重利(東京大学・名誉教授)
「博物館法改正へ向けての日本学術会議の提言二つの発出を終えて」
13:45~14:05 佐々木秀彦(東京都歴史文化財団・事務局企画担当課長)
「文化審議会博物館部会での審議から」
14:05~14:25 井上由佳(明治大学・准教授)
「ユネスコ博物館勧告・ICOM規約(博物館定義)から見た日本の博物館法」
14:25~14:35 休憩(10分)
14:35~14:55 松田陽(東京大学・准教授)
「観光政策と博物館認証制度」
14:55~15:15 栗田秀法(名古屋大学・教授)
「間に合う学芸員資格取得者の養成は可能かー新たな学芸員養成課程への課題と展望」
15:15~15:35 金山喜昭(法政大学・教授)
「学芸員を研究者と認定する制度について」
15:35~15:55 佐久間大輔(大阪市立自然史博物館・学芸課長)
「学芸員の力を活かすために、現場でさぐる課題と活路」
15:55~16:05 休憩(10分)
16:05~16:35 パネルディスカッション(30分)
司会:芳賀満(東北大学・教授)
登壇者:上記個別報告者8人
16:35~16:55 視聴者からの質疑応答(20分)
16:55~17:00 布谷知夫(全日本博物館学会・会長/前三重県総合博物館・館長)
閉会の挨拶
参加方法: 次の申し込みフォームよりお申し込み下さい
https://forms.gle/rouFXfYJaqXXgDCG9
問合せ先: hakubutsukanseido(a)http://gmail.com  ※(a)を@にしてお送りください.

◇ オンライン国際シンポジウム「南蛮人を超えて―第一次グローバル時代の日本―」
 この国際シンポジウムは、1500~1700年頃の日本における文化的営為や著作物に関する網羅的で多分野に渉る考察をとおして、第一次グローバル時代における日本の役割を再検証しようとするものです。世界各地の研究機関から九州大学へ、第一線で活躍されている広範な専門分野の研究者にお集まりいただき、歴史、美術史、文学、宗教学、インテレクチュアル・ヒストリーなどの人文諸学と天文学、地図製作、軍事技術などの科学史とを繋いでいきます。
日時: 2021年2月6日(土)~2月18日(木)
    基調講演・パネル1 2月 6日(土) 6:00 ~ 9:30
    パネル2        2月 9日(火) 10:00 ~12:00
    パネル3        2月11日(木) 9:00 ~11:30
    パネル4        2月16日(火) 9:00 ~11:00
    パネル5        2月18日(木) 午前の部  9:00 ~ 11:00
                           午後の部 17:00 ~ 19:00
会場: zoomを用いたオンライン形式
聴講料: 無料
定員: 先着500名まで
参加方法: インターネット上のサイトから直接申し込み
https://www.imapkyudai.net/beyond-the-southern-barbarians
主催: 九州大学大学院人文科学研究院広人文学講座、 イェール大学マクミラン国際地域研究センター東アジア研究委員会
共催: 九州大学 アジア・オセアニア研究教育機構
助成: 九州大学Progress100人社系学際融合リサーチ ハブ形成型
後援: 美術史学会、九州大学人社系協働研究・教育コモンズ
プログラム概要: インターネット上のサイトを参照
使用言語: 英語(ただし日本語の同時通訳あり)
詳細: https://www.imapkyudai.net/beyond-the-southern-barbarians
問合せ先: Prof. Dr. Anton Schweizer(アントン、シュバイツアー)
schweizer@lit.kyushu-u.ac.jp

◇ 相見香雨没後50年記念シンポジウム関連展示
 松江が生んだ美術史家・相見香雨の没後50年を記念し、シンポジウムと展示会を開催します。相見は生涯独学の人でしたが、古美術の素養形成にあたっては、家系と地域文化が深く関わっていたと考えられます。そのルーツをたどります。
日時: 2020年12月6日(日) 13:30~16:30
会場: zoomを用いたオンライン形式で開催します。
聴講料: 無料(先着100名まで)
参加方法: ①②いずれかの方法でお申込み下さい。受付完了後、メールにて参加用のURLとパスワード、当日プログラムを返信いたします。〈 締切:12月4日(金)〉

①インターネット申込み専用フォーム
 「相見香雨没後五〇年記念シンポジウム参加申込」
 https://forms.gle/8Q31atUEmNwthvea6
②電子メール
 桑原羊次郎・相見香雨研究会事務局 kuwabara.aimi@gmail.com
 件名に「相見シンポジウム参加申込」、
 本文に「参加者氏名」と「返信用メールアドレス」を必ずご記入下さい。

※送信いただいた個人情報は本シンポジウムの目的以外には使用しません。
主催: 桑原羊次郎・相見香雨研究会
共催: 島根大学法文学部山陰研究センター、島根大学附属図書館
助成: 公益財団法人いづも財団、公益信託しまね文化ファンド
後援: 美術史学会、明治美術学会
プログラム:(予定)
司会進行 田中 則雄(島根大学法文学部教授)、林 みちこ(筑波大学芸術系准教授)
①村角 紀子
(桑原羊次郎・相見香雨研究会代表
「十九世紀松江の地域文化と美術史家・相見香雨の誕生」
②要木 純一
(島根大学法文学部教授)
「近代松江における漢詩文化」
③玉蟲 敏子
(武蔵野美術大学造形学部教授)
「日本の近世美術史における相見香雨の業績と現代的意義」
関連展示: 相見香雨の代表的編著書、関連する郷土史料等、約20点を解説・写真・年譜パネルとともに展示します。入場無料

会 期:2020年11月20日(金)~12月20日(日)
会 場:島根大学附属図書館1階展示室(松江市西川津町)
展示内容:
第1章:父・相見文右衛門と祖父・森脇忠兵衛
第2章:近代松江における漢詩文化
第3章:松江藩と豪商たちのコレクション
第4章:美術史家・相見香雨の誕生

【相見香雨(1874-1970)】
明治7年12月1日、松江市魚町の商家・相見家(野波屋)の長男として生まれる。本名繁一(はんいち)。10代で両親とも没し、親戚にあたる岡崎運兵衛方に寄寓。修道館を経て島根県尋常中学校へ進学、ラフカディオ・ハーンに英語を学ぶ。東京専門学校(現・早稲田大学)文学科撰科卒業後、帰郷し『松陽新報』編集者となる。明治41年、審美書院に入社し、美術書の史料収集と調査にあたる。翌年、『特別保護建造物及国宝帖』編纂事務に従事。明治43年、日英博覧会出店のため渡英し、1年半滞欧。帰国後、芸海社(後に精芸出版に合併)で美術書編纂にあたり、後に日本美術協会嘱託となる。生涯在野の美術史家として実証的研究を続け、琳派・文人画・絵本画譜を中心に多数の編著書を発表した。昭和27年、文化財保護委員会美術工芸部門専門審議会委員に就任。昭和36年、紫綬褒章、勲四等旭日小綬章受章。昭和45年6月28日、東京自邸「飛鳥山房」で没、96歳。
詳細: こちら
問合せ先: 桑原羊次郎・相見香雨研究会事務局 
kuwabara.aimi@gmail.com

◇ 公開シンポジウム「Manga と Shunga ―大英博物館で日本を展示する」
    (Manga & Shunga: Representing Japan at the British Museum)
日時: 2019年11月28日(木)18:00~20:30
会場: 立教大学 池袋キャンパス 11号館2階 A203教室
交通アクセス:こちら
聴講料: 定員200名(先着順)・申込み不要・入場無料
主催: 立教大学 学校・社会教育講座 学芸員課程
後援: 美術史学会/文化資源学会
趣旨:  大英博物館の日本ギャラリーでは、2013 年に Shunga 展を、次いで 2019 年に Manga展を開催しました。大英博物館で春画、漫画というのは少々意外な取り合わせでしたが、それだけに Shunga 展については主に日本の国内で色々な意見が飛び交い、一方、Manga展をめぐっても足元のイギリスで賛否を含めたさまざまな議論が交わされました。
 博物館や美術館で、展示を通して自他の文化を、ひいては自己と他者をかたるというのは、どういうことなのでしょうか。この問題はすでに、表象の権力という視点から、1980 年代以降とくに英語圏でさかんに論じられてきました。今回はその可能性と課題を、Shunga 展と Manga 展における具体的な事実を踏まえながら、あらためて掘り下げてみたいと思います。
 講師にお招きするのは、大英博物館で学芸員として Shunga 展と Manga 展の双方に関わられたニコル・ルマニエール氏と、独自の研究会を積み重ねて Shunga 展を日本側から支援された静岡県立美術館長、東京大学名誉教授の木下直之氏です。
 どうぞふるってご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。
プログラム:(予定) 司会進行 川口幸也(立教大学教授)
18:00~18:30 発表
ニコル・ルマニエール
18:30~19:00 発表
木下直之
19:00~20:30 総合討論
使用言語: 発表・討論ともに日本語
問合せ先: 立教大学 学芸員課程 
tel.03-3985-2575

◇ シンポジウム「中国版画国際シンポジウム」
 海の見える杜美術館は開館以来、中国一枚摺版画を収集し、現在では17世紀から20世紀前半にかけて制作されたと考えられる作品は、およそ1000点を数えます。このたび、研究者の皆様に、所蔵品の中から優品およそ300点を特別公開するとともに、近年の研究成果の発表ならびに討論をおこない、中国一枚摺版画史の新たな側面に光をあてます。
日時: 2020年2月1日(土)13:00~18:00 ・ 2日(日)9:00~15:00
会場: 海の見える杜美術館
交通アクセス:こちら
参加費: 無料 ※懇親会費5,500円
定員: 主催、後援団体所属の希望者の中から80名迄
参加申込: 参加ご希望の方は、aoki@umam.jpまで以下の情報を送信してください。
1、所属学会(シンポジウムの案内が届いた学会)
2、氏名
3、所属団体
4、参加するプログラム
 (第1部、第2部、第3部から参加する部をすべて選択)
※参加多数の場合など、都合により参加をお断りする場合があります。
主催: 海の見える杜美術館中国版画研究会、国際浮世絵学会
後援: 東方学会、美術史学会、国際日本文化研究センター、
東京藝術大学大学院 文化財保存学専攻、広島芸術学会
プログラム: 2月1日(土)
第1部13:00~18:00 シンポジウム 
会場:海の見える杜美術館別館講堂
13:00 趣旨説明
 梅本道生(海の見える杜美術館館長)
13:10 研究発表
小林宏光(上智大学名誉教授)
「将軍から聖帝へ -関羽像版画の史的展開と図像化-」
The Metamorphosis from “General” to “Sage Emperor” : The Changing Images of Guan Yu in Chinese Printing History
14:10 馬雅貞(國立清華大學歴史研究所准教授)
「商人コミュニティと地方社会の相互作用:清代蘇州版画にみる地方商業文化」
Interaction between the Mercantile Community and Local Society: Commercial Culture Portrayed in Qing Suzhou Prints
  休憩(10分)
15:25 浅野秀剛(大和文華館館長)
「中国の拓版画と日本の拓版画」
Chinese Rubbing Prints and Japanese Rubbing Prints
16:05 半田昌規((株)半田九清堂 代表取締役社長 国宝修理装潢師連盟 副理事長)
「海の見える杜美術館所蔵の中国版画の紙と色材について -科学分析調査の中間報告-」
Paper and Coloring Materials used in the collection of Chinese Prints at the Umi-Mori Art Museum -Interim Survey Report of Scientific Analysis -
16:40  青木隆幸(海の見える杜美術館学芸員)
「清代一枚摺版画の概要と研究における諸問題」
An Overview of Chinese single-sheet prints of the Qing dynasty and problems relating to them
17:30 全体討議
第2部18:30~21:00 懇親会
会場:セイホウ・オンブラージュ

2月2日(日)
第3部9:00~15:00 作品熟覧
会場:海の見える杜美術館2階展示室
  ※警備の都合上、途中入場できません。1階受付集合9:00時間厳守
問合せ先: 海の見える杜美術館
青木隆幸 aoki@umam.jp

◇ 研究会「イスラム美術コレクションの形成と普及―東洋と西洋の眼差しの交叉―」
日時: 2019年9月30日(月) 14:00~17:00
会場: 神戸大学 鶴甲第1キャンパス 国際文化学研究科 B棟1階F101教室
交通アクセス:こちら
キャンパスマップ:こちら
JR六甲道駅ないしは阪急六甲駅から神戸市バス16・106系統「六甲ケーブル下」行
「神大国際文化学研究科前」停留所下車
聴講料: 入場料無料・一般公開・予約不要(お席に限りがございます)
主催: 神戸大学国際文化学研究推進センター
助成: 科研費(若手)「20世紀フランス前衛美術における価値評価システムの形成と美術制度の役割」
後援: 美術史学会
プログラム:
14:00~14:05 開会 
  司会:松井裕美( 神戸大学専任講師)
14:05~15:25 「Les arts de l’Islam et la crise de la représentation dans l’Europe moderne : croisements entre « Orient » et Occident(近代ヨーロッパにおけるイスラムの諸美術と表象の危機―『東洋』と西洋の交叉―)」
  レミ・ラブリュス(パリ・ナンテール大学教授)
15:25~15:40 休憩
15:40~16:20 「大正~昭和期の日本における『ペルシャ/波斯』観の形成とイスラーム美術工芸品の受容について(The Formation of the Idea of “Persia” and its Impact on the Collection and Reinterpretation of Islamic Art in Japan from the 1920s to the 1980s)」
  神田惟(東京大学東洋文化研究所特任研究員)
16:20~16:30 休憩
16:30~17:00 ディスカッション・質疑応答
  コメンテーター:稲賀繁美(国際日本文化研究センター教授)
使用言語: 日本語・フランス語(逐語通訳あり[通訳:小寺里枝・京都大学博士課程])
詳細: こちら
問合せ先: hiromi.mastui[a]people.kobe-u.ac.jp([a]を@に変換しお送りください)

◇ 国際シンポジウム「カタログ・レゾネ──デジタル時代のアーカイヴとドキュメンテーション」
“The Catalogue Raisonné: Archives and Documentation in the Digital Age”
 
日時: 2019年7月10日(水 )10:00~17:30
会場: 国立西洋美術館 講堂(企画館地下2階)
交通アクセス:こちら
聴講料: 先着90名(2019年7月8日(月)までに、申し込みが必要)
無料(展覧会鑑賞は含まれません)
※申し込み方法は、下記の詳細からご確認ください。
主催: ウィルデンスタイン・プラットナー研究所/国立西洋美術館
後援: 美術史学会/日本アーカイブズ学会/全国美術館会議
趣旨:  美術に関するアーカイヴの重要性が近年注目されています。美術史研究では、特定の芸術家や美術館、コレクションの全作品を網羅した書物のことを「カタログ・レゾネcatalogue raisonné」と呼び、作家・コレクションに関する必須の文献とみなしていますが、その編纂に際し、作家・作品研究とともに、アーカイヴ資料(手紙、日誌、作品売買記録、所蔵品台帳、写真記録、画廊ラベル等)やドキュメンテーション資料(新聞・雑誌記事、展覧会冊子等)がきわめて重要な役割を果たしていることは見落とされがちです。そこでデジタル時代において一層の重要性を増しつつあるカタログ・レゾネに着眼点を置きつつ、その編纂過程で重要な役割を果たすアーカイヴ資料、ドキュメンテーション資料について多様な視点から考察します。
 本シンポジウムは19世紀フランス美術のカタログ・レゾネ編纂拠点として名高いウィルデンスタイン・プラットナー研究所と国立西洋美術館とが共同で開催するものです。美術史研究の視点からアプローチすることで、従来アーカイヴの文脈では等閑視されてきた新しい論点の提示を試みます。
プログラム:
「ウィルデンスタイン・プラットナー研究所──デジタル世代に向けての新しいカタログ・レゾネとアーカイヴ調査」
  エリザベス・ゴレイエブ(ウィルデンスタイン・プラットナー研究所所長)

「アーカイヴと資料、ドキュメンテーション──デジタル時代における収集・分析・活用」
  フロランス・ソニエ(ウィルデンスタイン・プラットナー研究所パリ事務所長)、ソフィ・ピエトリ(ウィルデンスタイン・プラットナー研究所アーカイヴ部門長)、パスカル・ペラン(ウィルデンスタイン・プラットナー研究所研究部門長)

「デュラン=リュエル画廊とそのアーカイヴ」
  ポール=ルイ・デュラン=リュエル(デュラン=リュエル画廊アーカイヴ)

「ミュージアム・ドキュメンテーションと『松方コレクション 西洋美術全作品』編纂」
  陳岡めぐみ(国立西洋美術館主任研究員)、川口雅子(国立西洋美術館情報資料室長)

「矢代幸雄の東洋美術総目録構想とデジタル時代の美術アーカイヴ」
  山梨絵美子(東京文化財研究所副所長)

「空前絶後のカタログ・レゾネ『大正名器鑑』──茶道具名物記の歴史を踏まえて」
  竹内順一(東京芸術大学名誉教授/茶道美術史家)

使用言語: 日本語・英語・フランス語(同時通訳あり)
詳細: こちら
問合せ先: 国立西洋美術館
03-5777-8600(ハローダイヤル)
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
https://www.nmwa.go.jp/

◇ 国際シンポジウム「近代の女性芸術家たち:フィンランドと日本」
日時: 2019年6月21日(金) 14:00~18:00
会場: 国立西洋美術館 講堂(企画館地下2階)
交通アクセス:こちら
参加方法: 先着130名・入場料無料
当日12:00 より、館内インフォメーションにて、常設展または企画展の観覧券(半券可)をお持ちの方、お一人につき一枚聴講券を配付します。会場へは、開演の30 分前からご入場いただけます
(整理番号順)
※学会員の皆様は、観覧券は必要ありません。当日受付にて学会員であることをお伝えいただき、聴講券のみお受け取り下さい。
主催: 国立西洋美術館
助成: 公益財団法人 野村財団/公益財団法人 吉野石膏美術振興財団
後援: フィンランド大使館/フィンランドセンター/一般社団法人 日本フィンランド協会/美術史学会
趣旨:  国立西洋美術館は、2019 年6 月18 日(火)から9 月23 日(月・祝)まで、日本とフィンランドの外交関係樹立100周年を記念し、「モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち」展を開催します。この展覧会は、フィンランド国立アテネウム美術館のコレクションから、フィンランドの近代美術を代表する7 人の女性芸術家を紹介するものです。「モダン・ウーマン」展の開催に合わせて企画された本シンポジウムでは、フィンランドならびに日本の研究者を招聘し、発表とディスカッションを通して、両国の近代女性芸術家の活動や状況の比較検討を試みます。
プログラム:
14:00~14:10 開会あいさつ・趣旨説明 
  久保田有寿( 国立西洋美術館特定研究員)

14:10~14:50 「Women in the Finnish Art Scene at the Turn of the 20th Century:
Education, Status and Career Opportunities(20世紀初頭におけるフィンランド美術界の女性たち:教育、地位、キャリアの機会)」
  アヌ・ウトリアイネン(フィンランド国立アテネウム美術館上級研究員)
14:50~15:00 休憩
15:00~15:40 「Through My Travels I Found Myself: Helene Schjerfbeck with Maria Wiik and Ellen Thesleff(旅をして自分を見つける:ヘレン・シャルフベック、マリア・ヴィーク、エレン・テスレフ)」
  アンナ= マリア・フォン・ボンスドルフ(フィンランド国立アテネウム美術館主席学芸員)
15:40~16:20 「The Energetic Female Artists at the Finnish Artists’ Colonies: Focusing on Art and Well-being(フィンランドの芸術家コロニーで活躍した女性芸術家たち:その芸術活動と幸福を中心に)」
  アンナ=マリア・ウィルヤネン( フィンランドセンター所長)
16:20~17:00 「近代日本の女性画家たち:教育、展覧会、市場」
  児島薫( 実践女子大学教授)
17:00~17:10 休憩
17:10~18:00 全体討議・質疑応答(司会 久保田有寿)
使用言語: 英語と日本語(同時通訳あり)
詳細: こちら
問合せ先: 国立西洋美術館
03-5777-8600(ハローダイヤル)
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
https://www.nmwa.go.jp/


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