2015年 |
シンポジウム
裂ける日常、断たれる記憶
― 福島をつなぐアート/ミュージアム ― |
日 時: |
2015年03月29日(日) 10:30~16:00 |
会 場: |
福島県立美術館 講堂
http://www.art-museum.fks.ed.jp/menu_j.html
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主 催: |
美術史学会、福島県立美術館 |
後 援: |
全国美術館会議、文化資源学会、日本アートマネジメント学会 |
定 員: |
240名(美術史学会会員以外の参加も可、参加無料、事前申込不要) |
開催趣旨: |
2011年3月11日の地震と津波に引き続いて起こった東京電力福島第一原子力発電所の事故は、人びとの物心両面に大きな影響を及ぼし続けています。美術史学会では一昨年、「震災とミュージアム―そのとき私たちは何ができるのか」と題するシンポジウムを仙台市で開催し、罹災した文化財や関係施設のレスキュー活動と復興支援事業をめぐって議論しました。震災から四年を経る今回のシンポジウムでは、かたちあるものの救済活動に加えて、あるとき突如として裂けてしまった日常や断たれてしまった記憶といった「かたちのないもの」の恢復に対するアートやミュージアムのかかわりようを「福島」という現場で議論します。
福島で今なお解決をみないさまざまな問題は、東京電力福島第一原子力発電所の事故が直接的な原因のひとつであることは事実でしょう。しかし、たとえば生来のコミュニティから離れることを余儀なくされた人びとのなかで継承されてきた慣習や、蓄積されてきた記憶は、実は地震や津波、そして原発の事故よりも前にすでに喪失へと向かっていたのかもしれません。芸術表現の初発の動機づけは人びとの日常や記憶、心の状態と不可分であるのは言うまでもありません。また、美術作品をはじめとする有形の文化財を保存活用する場であるミュージアムには、無形の情報を蓄積し体系化することも期待されています。さらに、可視化し物質化することが難しく、存在じたい忘れられてしまうおそれのある諸々に対して、アートはどのように向きあい行動しようとしているのか。いま、私たちは美術史にかかずらう者として、「震災と復興」という問題域を超える、この根本的かつ普遍的問題にあらためて目をむけ、我がこととして共有し、意識的な議論を始めなければなりません。 |
プログラム: |
総合司会 寺門臨太郎(筑波大学) |
10:30 |
開会挨拶
鈴木廣之(美術史学会代表委員・東京学芸大学)
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10:40 |
趣旨説明
寺門臨太郎 |
○第一部:報告「福島から」(10:45〜12:00) |
司会 後小路雅弘(九州大学) |
10:45~11:10 |
報告1「福島県立美術館の活動報告」
伊藤 匡(福島県立美術館学芸課長)
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11:10~11:35 |
報告2「被災地にある美術館としての企画展事業—いわき市立美術館の場合」
平野明彦 (いわき市立美術館副館長
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11:35~12:00 |
報告3「福島における文化による復興支援事業、アートプロジェクトを中心に」
川延安直 (福島県立博物館専門学芸員) |
昼食・休憩 |
○第二部:クロストーク「福島へ」(13:00〜14:30)
モデレーター 川延安直
「災後に記憶を紡ぐということ 福島での制作と課題」
藤井 光(映画監督・美術家)
小沢 剛(美術家)
蔵屋美香(東京国立近代美術館美術課長) |
休憩 |
○全体討議「福島をつなぐアート/ミュージアム」(14:45〜16:00)
司会…小勝禮子(栃木県立美術館)
ディスカッサント…後小路雅弘
伊藤匡+平野明彦+川延安直+藤井光+小沢剛+蔵屋美香 |
16:00 |
閉会 |
シンポジウム終了後、福島県立美術館の企画展「飛騨の円空—千光寺とその周辺の足跡」を鑑賞できます。 |
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問い合せ: |
学習院大学文学部哲学科事務室 TEL 03-5992-1094
福島県立美術館 TEL 024-531-5511 |
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2014年 |
シンポジウム
ミュージアム連携の現在
― 連携企画展の可能性 ― |
日 時: |
2014年4月20日(日) 13:00~16:45) |
会 場: |
大和文華館講堂(奈良市学園南1-11-6 大和文華館内) |
主 催: |
美術史学会 |
後 援: |
日本美術館会議、日本アートマネジメント学会、文化資源学会 |
定 員: |
150名(参加無料、当日、大和文華館受付窓口にて参加の旨をお申し出下さい) |
開催趣旨: |
美術館、博物館が外部の機関と連携協定を結び、様々な活動が行われています。このような連携活動は、現在の美術館、博物館が置かれている厳しい状況において、最も求められている公益性の向上においても重要な活動であり、今後、ますます進展することが予想されます。従来は、教育普及など展覧会の付帯事業として行われる傾向が強かったのですが、近年では、展覧会自体が連携にもとづく共同企画によって開催されています。その内容は相互に所蔵作品を貸し出す交換展だけではなく、美術館、博物館と大学の連携をはじめ多様であり、相当の成果を上げています。展覧会の開催は美術館、博物館の事業の根幹であることは言うまでもありません。美術館、博物館の連携活動の展開、また、そのような連携活動が可能になった現状は、美術館、博物館の社会における位置付を再確認する時期が来ていることを示しているように思われます。このシンポジウムでは、美術館、博物館の連携による展覧会を開催した担当者から、それぞれの展覧会を開催するに至った事例を報告して頂き、連携展のメリット、デメリット、あるいは今後の可能性について考えたいと思います。 |
プログラム: |
総合司会 中部義隆(大和文華館)/進行 北澤菜月(奈良国立博物館)
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13:00 |
開催挨拶 根立研介(美術史学会西支部代表・京都大学) |
13:10 |
趣旨説明 中部義隆(大和文華館) |
13:15 |
報告1 竹浪遠 (黒川古文化研究所) |
13:45 |
報告2 守屋雅史(大阪市立美術館) |
14:15 |
<休 憩> |
14:30 |
報告3 並木誠士(京都工芸繊維大学) |
15:00 |
報告4 川合剛 (名古屋市博物館) |
15:45 |
総合討議 |
16:45 |
終了 |
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報告要旨: |
報告1 美術館博物館の連携1 竹浪遠(たけなみ はるか) |
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東洋美術を所蔵する大和文華館、泉屋博古館、黒川古文化研究所の三館が連携し、2014年にそれぞれ一つずつテーマを受け持つ三館連携「松・竹・梅」展を企画しました。 |
報告2 美術館博物館の連携2 守屋雅史(もりや まさし) |
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大阪市立美術館では、大阪市の美術館、博物館の所蔵品を中心に、20013年に特別展「再発見 大阪の至宝―コレクターたちが愛した宝物―」を開催しました。 |
報告3 大学付属美術館博物館の連携 並木誠士(なみき せいし) |
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京都府では大学ミュージアム連携実行委員会を起ちあげ、2012年に15の大学の所蔵品による合同展を開催し、翌年、展覧会を九州産業大学に巡回しました。 |
報告4 美術館博物館と大学付属美術館博物館の連携 川合剛(かわい たけし) |
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名古屋市博物館では、2013年に明治大学博物館、南山大学人類学博物館と連携し、特別展「驚きの博物館コレクション展―時を超え、世界を駆ける好奇心」を開催しました。 |
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2013年 |
シンポジウム
震災とミュージアム
― そのとき私たちは何ができるのか ― |
日 時: |
2013年4月21日(日)10:30~16:45(10:00受付開始) |
会 場: |
仙台市博物館ホール http://www.city.sendai.jp/kyouiku/museum/guide/access/index.html |
主 催: |
美術史学会 仙台市博物館 |
後 援: |
全国美術館会議 日本アートマネージメント学会 文化資源学会 |
定 員: |
200名(美術史学会員以外の参加も可、参加無料、事前申込不要、先着順) |
問合せ: |
学習院大学文学部哲学科事務室 TEL(03)5992-1094 |
開催趣旨: |
東日本大震災によって、文化財とそれを保有・保管する施設の受けた被害が未曽有の規模だったことは繰り返すまでもありません。被災地域の広大さと被災のタイプの多さ、特に巨大な津波による施設の損壊と、塩水に多種かつ大量の文化財が浸かるという情況は、経験したことのないものでした。この極めて困難な情況のなか、震災直後から始まった文化財救出の活動も、広汎かつ多彩なものとなりました。一方で復興支援のため、被災した美術館・博物館は精力的に再開し、展覧会などの美術関係イヴェントが各地で開催されました。
美術史に関わる者として、この過程で「何があったのか」を確認し、浮び上った問題点を共有しながら、「何ができるのか」を考えてゆく必要があることは言うまでもありません。その一環として、仙台市博物館において、同館で催される復興支援の特別展「若冲が来てくれました プライスコレクション江戸絵画の美と生命」にあわせて、シンポジウムを開催致します。文化財レスキューと美術関係の復興支援事業はどのように行われたか、また、将来の広域災害対応についてはどのような動きがあるのか、についての報告を得て情報を共有し、今後の議論に繋げたいと思います。 |
プログラム: |
レジュメ(全体)
総合司会:泉武夫(東北大学)
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10:30 |
開会挨拶: |
鈴木廣之(美術史学会代表委員・東京学芸大学) |
10:40 |
主旨説明: |
島尾新(学習院大学) |
10:45 |
基調報告「被災文化財レスキュー事業の成果と課題
―救援委員会事務局を担当して―」 |
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岡田健(東京文化財研究所) |
11:10 |
報告1「民家からレスキューされた美術品」 |
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平川新(東北大学) |
11:35 |
報告2「東日本大震災と仙台市博物館」 |
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内山淳一(仙台市博物館) |
12:00 |
<昼休み> |
13:00 |
報告3「宮城県美術館における被災と対応」 |
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有川幾夫(宮城県美術館) |
13:25 |
報告4「救援から支援へ:全国美術館会議の活動」 |
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村上博哉(西洋美術館) |
13:50 |
報告5「山梨県の博物館ネットワークと災害対策」 |
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中山誠二(山梨県立博物館) |
14:15 |
<休 憩> |
14:25 |
コメント ジョー・プライス、エツコ・プライス
「『若冲が来てくれました』からのメッセージ」 |
14:45 |
総合討議(司会:島尾新) |
15:45 |
特別展「『若冲が来てくれました プライスコレクション江戸絵画の美と生命』見学 |
16:45 |
終了 |
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2012年 |
シンポジウム
いまどきの新・学芸員
― 採用の現状と未来 ― |
日 時: |
2012年4月28日(土)10:30~16:30(10:00受付開始) |
会 場: |
大阪大学会館アセンブリーホール(大阪府豊中市待兼山町1-5 大阪大学内)
アクセス https://55099zzwd.coop.osaka-u.ac.jp/daigaku-hall/files/access.html |
主 催: |
美術史学会、大阪大学文学研究科 |
後 援: |
全国美術館会議、文化資源学会、日本アートマネジメント学会 |
定 員: |
120名(美術史学会員以外の参加も可、参加無料、事前申込不要、先着順) |
お問い合わせ: |
大阪大学文学研究科 芸術史講座 日本・東洋美術史研究室 TEL(06)6850-5126(直通) |
開催趣旨: |
近年、美術館博物館の新・学芸員の採用において、任期制を導入したり、嘱託などの非常勤とするケースが多くなっています。逼迫した財政状況のなかで定員が確保できない、期間が定められた指定管理者制度の導入によりおのずから正規雇用が難しいなど、その背景は一様ではありませんが、学芸員の非正規雇用は今後ますます増加することが予想されます。美術館博物館のこれから、ひいては美術史学会の未来を担う新・学芸員採用のこうした動向は、決して是認できるものではありません。しかし、声高に異議をとなえるだけでは問題解決にはいたりません。学芸員の非正規雇用にあたっては、勤務形態、仕事内容、期限後の処遇といった悩ましい問題があり、採用する側もされる側も、双方が手探り状態にあるのが現状です。そこで、このシンポジウムでは、採用する側とされる側の双方からの報告により、まずは情報を共有し、実情を把握することを目指します。また、非正規雇用のデメリットだけではなく、メリットにも目を向けることで、新・学芸員の未来を展望したいと考えています。このシンポジウムが、新・学芸員を目指す方々、迎える方々、さらには送り出す方々にとって、有意義な場となることを期待しています。 |
プログラム: |
レジュメ(全体)
*進 行:北澤菜月(奈良国立博物館)
開会・主旨説明 |
10:30 |
開会の挨拶: |
根立研介(美術史学会西支部代表委員・京都大学) |
10:40 |
主旨説明: |
藤岡 穣(大阪大学) |
第1部 新・学芸員採用の苦心(採用する側の事情) |
10:50-11:20 |
報告1 「東京国立博物館におけるアソシエイトフェローの雇用」 |
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島谷弘幸(東京国立博物館副館長) |
11:20-11:50 |
報告2 「大阪市のミュージアム事情」 |
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篠 雅廣(大阪市立美術館館長) |
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<昼休み> |
13:00-13:20 |
美術館博物館委員会からの報告(時事的なこと) |
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内田啓一(早稲田大学) |
第2部 ステップ・アップした/する新・学芸員(採用される側の事情) |
13:20-13:40 |
報告3 「一人前の学芸員になりたくて―非常勤・任期付・常勤―」 |
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植田彩芳子(京都文化博物館学芸員) |
13:40-14:00 |
報告4 「研究補佐員という仕事について」 |
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小野尚子(国立国際美術館研究補佐員) |
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<休 憩> |
14:15-14:35 |
報告5 「限られた期間でやるべきこと、できること」 |
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末兼俊彦(九州国立博物館アソシエイトフェロー) |
14:35-14:55 |
報告6 「任期付き採用期間中のキャリアアップについて
―龍谷大学龍谷ミュージアムの事例」 |
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村松加奈子(龍谷ミュージアム リサーチ・アシスタント) |
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<ティー・ブレイク> |
15:20-16:20 |
パネル・ディスカッション 「リニューアルの今とこれから」 |
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司 会: |
後藤文子(慶應義塾大学) |
16:20 |
閉会挨拶 |
泉 武夫(東北大学) |
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<閉 会>
(※閉会後、大阪大学内で懇親会を予定しています) |
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2011年 |
シンポジウム
WHAT’S NEW?
― リニューアルあれこれ ― |
日 時: |
2011年5月7日(土) 10:00~16:00 (9:40受付開始) |
会 場: |
国立新美術館講堂 (〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2)
アクセス http://www.nact.jp/information/access.html |
主 催: |
美術史学会、国立新美術館 |
後 援: |
全国美術館会議、文化資源学会、日本アートマネジメント学会 |
定 員: |
260名(美術史学会員以外の参加も可、参加無料、事前申込不要、先着順) |
開催趣旨 |
近年、著名な私立美術館や公立の博物館・美術館があいついでリニューアル・オープンを遂げました。施設の老朽化や昨今の展示方法など様々な問題から新たな博物館・美術館へと変貌いたしました。また国立を含め新たにオープンした施設や、リニューアル計画が進行中の施設も出てまいりました。
そこで美術史学会美術館博物館委員会ではリニューアル・オープン、またはニュー・オープンを遂げた学芸員によって、展示施設を始めとしたハードな面と展示そのものや来館者へのサービスなどソフトな面の両面から興味深い報告を行ってもらいます。その後、パネル・ディスカッションによって討論および意見交換を行います。外側からでは気がつかない貴重な報告が聞けることと思います。
美術作品をいかに見せるかは美術史における根本的な問題のひとつであり、美術史学会での話題とするにふさわしい重要なテーマと考えます。
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プログラム |
レジュメ(全体)
開会・趣旨説明 |
10:00-10:10 |
開会の挨拶: |
小佐野重利(東京大学 美術史学会代表委員) |
10:10-10:40 |
挨拶および講演: |
林田英樹(国立新美術館 館長) |
10:40-11:10 |
趣旨説明: |
泉武夫(東北大学) |
発表 その1 (午前) |
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総合司会: |
吉中充代(京都市美術館) |
11:10-1:40 |
「展示館リニューアルは障害物競走のごとし
―京都国立博物館平常展示館の建替え―」 |
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淺湫毅(京都国立博物館 学芸部主任研究員) |
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昼食・休憩 |
13:00-13:10 |
美術館博物館委員会からの諸報告 |
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橋爪節也(大阪大学) |
発表 その2 (午後) |
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司会: |
吉中充代(京都市美術館) |
13:15-13:45 |
「91回のケース会議」 |
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松原茂 (根津美術館 学芸部長) |
13:50-14:20 |
「リニューアルから五年目を迎えて」 |
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石田佳也 (サントリー美術館 学芸部長) |
14:25-14:55 |
「こんなに変わった?仙台市博物館」 |
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内山淳一 (仙台市博物館 学芸室長) |
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休憩 |
15:10-16:00 |
パネル・ディスカッション 「リニューアルの今とこれから」 |
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司 会: |
泉武夫 |
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パネラー: |
平井章一(国立新美術館)/淺湫毅 (京都国立博物館)
松原茂 (根津美術館)/石田佳也 (サントリー美術館)
内山淳一 (仙台市博物館) |
16:00 |
閉会 |
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2010年 |
シンポジウム
“伝説”を創る現場
─ 展覧会の可能性を求めて ─ |
日 時: |
2010年5月1日(土) 10:00~16:50 (9:40受付開始) |
会 場: |
大阪大学中之島センター10F 佐治敬三メモリアルホール
(大阪市北区中之島4-3-53 ※国立国際美術館・大阪市立科学館北側)
アクセス http://www.onc.osaka-u.ac.jp/others/map/index.php |
主 催: |
美術史学会 |
後 援: |
全国美術館会議、文化資源学会、日本アートマネジメント学会 |
定 員: |
180名(美術史学会員以外の参加も可、参加無料、事前申込不要、先着順) |
開催趣旨 |
現代の日本は政治経済から文化芸術に至るまで激変期にあります。美術史学会は2003年、「科学研究費助成金申請」の問題から東西合同シンポジウムを開催し、美術館・博物館をめぐるさまざまな問題を議論してきました。前回は、文部科学省が進める学芸員資格取得要件の見直しと、博物館法改正の努力項目にあげられた館の「自己評価およびその公開性の促進」をテーマとしましたが、今回は前回のシンポジウムでの提案を受け、前半では、科学研究費の指定館になるプロセスについて理解を深める場を設けたいと考えます。また、シンポジウムの中心となる後半では、美術館・博物館や大学関係をはじめ様々な立場で展覧会企画に携わる現場をとりあげます。何十万もの入館者を集めて〈記録〉に残る展覧会ではなく、規模は必ずしも大きくなくても、研究成果を反映し、質の高さと内容の充実において来館者に驚きと感動を与えて〈記憶〉に残る、“伝説”と呼ばれるにふさわしい展覧会を検証します。美術館・博物館受難の時代であるからこそ、希望をもって“明日”に開催されるべき展覧会の可能性を探りたいと思います。 |
プログラム |
レジュメ(全体)
開会・趣旨説明 |
10:00 |
開会
あいさつ: |
百橋明穂(美術史学会西支部代表委員・神戸大学) |
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趣旨説明: |
橋爪節也(大阪大学) |
第1部 科学研究費の指定館をめぐって |
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司会: |
吉中充代(京都市美術館) |
10:20-10:50 |
報告「科学研究費の指定館になるために」 |
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内田啓一(昭和女子大学) |
10:50-11:20 |
「財団統合と科研費指定館の再申請について―大阪市の美術館博物館施設のケース」 |
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石川知彦(龍谷大学龍谷ミュージアム 教授[学芸員])
小林 仁(大阪市立東洋陶磁美術館 主任学芸員) |
11:20-11:50 |
質問 |
休 憩 |
第2部 シンポジウム 企画の現場―展覧会の可能性を求めて |
|
司会: |
荒川正明(学習院大学) |
プレゼンテーション |
13:00-13:20 |
1「誰が、いかにしてだまされたのか?―「だまし絵」展」 |
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|
速水 豊(兵庫県立美術館 学芸員) |
13:20-13:40 |
2「窮すれば通ず~何故、芦屋で大阪画壇なのか?~」 |
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明尾圭造(芦屋市立美術博物館 学芸課長) |
13:40-14:00 |
3「準備室主催の展覧会―グラフィックデザインを展示して―」 |
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|
菅谷富夫(大阪市立近代美術館建設準備室 主任学芸員) |
14:00-14:20 |
4「地獄めぐりと説教絵本~あの世の情景展」 |
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安村敏信(板橋区立美術館 館長) |
14:20-14:40 |
休憩 |
14:40-16:50 |
全体討論―展覧会について語り合おう |
|
司 会: |
橋爪節也(大阪大学) |
|
会場進行: |
内田啓一(昭和女子大学)/吉中充代(京都市美術館) |
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コメント: |
荒川正明(学習院大学)/林 温(慶應義塾大学) |
16:50 |
閉会 |
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2009年 |
シンポジウム
ミュージアムをどう評価するのか
― 学芸員の専門性と美術館・博物館の力 ― |
主催: |
美術史学会 |
後援: |
全国美術館会議、文化資源学会 |
日時: |
2009年5月9日(土) 10:00~16:00 (9:40受付開始) |
会場: |
東京都美術館講堂(上野公園内) |
定員: |
240名(非美術史学会員の参加も可、参加無料、事前申込不要、先着順) |
趣旨 |
美術史学会では2003年より毎年、東西合同シンポジウムを開催し、今日の美術館・博物館をめぐるさまざまな問題を論じてきました。今回は、本学会美術館博物館委員会の活動がそもそも学芸員の「科学研究費助成金申請」の問題からスタートしたことに立ち戻り、学芸員独自の専門性、およびそうした専門性に裏打ちされた実践活動に対する評価の問題をテーマにしたいと思います。関連して、2008年6月に行なわれた博物館法改正の努力項目として、美術館の「自己評価およびその公開性の促進」がうたわれたことをふまえ、経営的視点だけではない活動評価のあり方について議論を深められればと思います。
アクチュアルな問題としては、行政的な方面では、現在文部科学省で進められている学芸員資格取得要件の見直しがあり、このことは美術館のみならず学芸員養成カリキュラムをもつ大学にも大きな影響を与えると思われます。また、指定管理者制度が導入されて一定の期間を経たいま、この制度が学芸員のステイタスや美術館活動の評価にどのような影響を与えているのか、検証も必要です。これらの問題も、学芸員の専門性や雇用上のステイタスと密接な関連をもつ問題であり、今回のシンポジウムで話題としてとりあげる予定です。 |
プログラム |
レジュメ(全体)
(発表者のご所属は2009年3月現在のものです) |
10:00 |
開会
*全体進行:平芳幸浩(美術館博物館委員・京都工芸繊維大学) |
10:00-10:05 |
あいさつ:浅井和春(美術史学会代表委員・青山学院大学) |
10:05-10:15 |
趣旨説明:越川倫明(美術館博物館委員・東京芸術大学) |
第1部 学芸員をめぐる行政・評価の方向性 |
|
司会:内田啓一(美術館博物館委員・昭和女子大学) |
10:15-11:15 |
栗原祐司(文部科学省生涯学習政策局社会教育課企画官)
「大学における学芸員養成の充実と博物館評価について」 |
11:15-11:45 |
神林恒道(立命館大学)
「美術館外部評価検討委員会に参加して」 |
11:45-12:00 |
質疑応答 |
第2部 学芸員の専門性―現場からの問題提起 |
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司会:橋爪節也(美術館博物館委員・大阪大学) |
13:00-13:30 |
平井章一(国立新美術館)
「欲しい学術的評価と顕彰の場―展覧会企画と研究」 |
13:30-13:45 |
稲庭彩和子(美術館博物館委員・神奈川県立近代美術館)
「公立美術館における科学研究費の取得」 |
13:45-14:00 |
石川知彦(大阪市立美術館)
「科研費をもらえない大阪市立美術館」 |
14:00-14:30 |
雪山行二(横浜美術館)
「指定管理者制度のいま―横浜美術館が抱える諸問題」 |
14:30-14:45 |
質疑応答 |
15:00-16:00 |
全体討論 |
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司会:越川倫明
/指名コメント:高晟埈(美術館博物館委員・新潟県立万代島美術館) |
16:00 |
閉会 |
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2008年 |
シンポジウム
学芸員なんていらない!?
― 学芸員不要論を撃つ ― |
主催 |
美術史学会、大阪市立美術館 |
日時 |
2008年5月10日(土)10:00~16:30 |
会場 |
大阪市 天王寺公園映像館 |
定員 |
200名(受付:先着順とし、事前の申し込みは行わない) |
趣旨 |
美術史学会では2003年より毎年、東西合同シンポジウムを開催し、今日の美術館・博物館をめぐるさまざまな問題を論じてきました。現在、博物館法の改正が検討されており、学芸員を取り巻く社会環境がまた大きく変わろうとしています。そこで、第6回にあたる今回は、博物館法の改正の議論を踏まえつつ、学芸員を取り巻く現状を再確認しつつ、学芸員の未来像を探っていきたいと思います。 |
プログラム |
10:00〜10:10 |
あいさつ:美術史学会西支部代表・大阪市立美術館長 |
10:10〜10:30 |
趣旨説明:鈴木 廣之(美術館博物館委員・東京学芸大)
レジュメ |
第1部 博物館法の改正と学芸員:司会 越川倫明(美博委員・東京芸大) |
10:40〜11:10 |
「博物館法は変えられるか?」
名児耶 明(五島美術館) レジュメ |
11:10〜11:30 |
「指定管理制度と学芸員 -広島市現代美術館の事例を基に」
出原 均(兵庫県立美術館) レジュメ |
11:30〜11:45 |
「インターンシップの活用 -国立国際美術館のケースから」
加須屋 明子(美博委員・国立国際美術館) レジュメ |
11:45〜12:00 |
「学生によるプロジェクトの事例報告」
牧口 千夏(京都国立近代美術館) レジュメ |
12:00〜12:30 |
質疑応答 |
第2部 学芸員の未来像:司会 石川知彦(美博委員・大阪市美) |
14:00〜14:20 |
「こんな学芸員と仕事がしたい――文化事業部の特別展企画の立場から」
森 要造(東京新聞事業局) レジュメ |
14:20〜14:40 |
「白鶴コレクションに寄り添えた幸せ」
山中 理(白鶴美術館) レジュメ |
14:40〜15:00 |
「地方公立博物館の現場から ―学芸員の奮闘―」
佐々木 進(栗東歴史民俗博物館) レジュメ |
15:00〜15:15 |
質疑応答 |
15:30〜16:30 |
全体討論 司会 根立研介(美博委員・京都大) |
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2007年 |
シンポジウム
学芸員の逆襲
― ミュージアムの過去・現在・未来 ― |
主催 |
美術史学会 |
日時 |
2007年4月21日(土)10:15~16:00 受付は9:45より |
会場 |
東京都美術館 講堂 |
定員 |
240名(先着順)事前の申込み等は行いません。 |
発表者 |
後小路雅弘(美術館博物館委員・九州大学)、
川口雅子(国立西洋美術館)、
立木祥一郎(元・青森県立美術館整備室)、
内藤正人(出光美術館)、
前田淳子(山口県立美術館)、
山梨俊夫(神奈川県立近代美術館)、
司会:鈴木廣之(美術館博物館委員・東京学芸大学) |
趣旨 |
美術史学会では2003年より毎年、東西合同シンポジウムを開催し、今日の美術館・博物館をめぐるさまざまな問題を論じてきました。第5回にあたる今回は、現在の美術館・博物館がかかえる問題と課題を学芸員の立場から再検証することを目的としています。学芸員とはなにか、また、どうあるべきかといった問いかけをつうじて、その役割の重要性や仕事の専門性と継続性など、マネージメント中心に語られることの多い昨今の美術館・博物館論議のなかで忘れられがちな論点にスポットを当て、新たな提言に結びつけていきたいと考えています。 |
プログラム |
10:15〜10:30 |
あいさつ 小佐野重利(美術史学会代表委員)
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10:30〜11:00 |
基調報告 学芸員たちのいま
後小路雅弘(美術館博物館委員・九州大学) レジュメ
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11:00〜11:30 |
一般客の目線とは? 美術館集客増との関わりから探る、学芸員側からのアプローチ
内藤正人(出光美術館) レジュメ
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11:30〜12:00 |
伝えるための工夫——「みる・しる・しらべる コレクション 雪舟筆『牧牛図』」
前田淳子(山口県立美術館) レジュメ
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12:00〜13:15 |
休憩 |
13:15〜13:45 |
美術館におけるアーカイブの位置と可能性
川口雅子(国立西洋美術館) レジュメ
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13:45〜14:15 |
学芸員の研究
山梨俊夫(神奈川県立近代美術館) レジュメ |
14:15〜14:45 |
美術館と小屋 地域が学芸員に求めているもの
立木祥一郎(青森県弘前地域技術研究所、元・青森県立美術館整備室) レジュメ |
14:45〜15:00 |
休憩 |
15:00〜16:00 |
総合討議 司会:鈴木廣之(美術館博物館委員・東京学芸大学) |
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その他 |
詳細(PDF) こちら |
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2006年 |
シンポジウム
検証:国公立ミュージアム
― 官から民へのうねりの中で ― |
主催 |
美術史学会 |
日時 |
2006年4月22日(土)10:30~17:00 |
会場 |
神戸市立博物館 講堂 |
開催趣旨 |
会員の三分の一を美術館博物館所属の研究者が占める美術史学会では、「美術館博物館委員会」を設け、美術館博物館等をめぐる諸問題に取り組む一方、これまで二回のシンポジウムを開催し、開かれた議論の場を提供してきました。3回目となる今回は、ふたたび会場を関西に移し、国公立美術館・博物館の成果と課題をテーマに開催したいと思います。
官から民への大きなうねりの中で、それぞれの歴史を有する国公立の美術館・博物館等が生み出してきた成果を検証し、今日直面している課題について検討します。
会員だけでなく一般市民にも広く聴講を呼びかけ、これからの美術館博物館が担うべき役割や方向性をともに模索していきたいと考えています。
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プログラム |
全体司会 根立研介 京都大学
10:30~ 開会あいさつ 潮江宏三 西支部代表
10:40~ 開催趣旨説明 後小路雅弘 九州大学
検証1.ミュージアムとは何であったか
11:00~ ①佐々木亨 北海道大学 レジュメ
11:30~ ②狩野博幸 京都国立博物館
12:00~13:00 コメンテーター 平井章一 兵庫県立美術館
質疑応答
検証2.ミュージアム経営のゆくえ
14:15~ ③未定(芦屋市立美術博物館問題) レジュメ
14:45~ ④高井健司 大阪市教育委員 レジュメ
15:15~ ⑤原田博二 長崎県歴史文化博物館 レジュメ
15:45~16:45 コメンテーター 泰井良 静岡県立美術館
質疑応答
16:45~17:00 まとめ 木下直之 東京大学
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2005年 |
シンポジウム
美術館・博物館の新たな公共性を求めて
― 指定管理者制度・NPO・地域社会 ― |
主催 |
美術史学会 |
後援 |
全国美術館会議、文化資源学会、日本ミュージアム・マネージメント学会 |
日時 |
2005年4月16日(土)午前10時45分~午後4時30分 |
会場 |
東京都美術館講堂(台東区上野公園) |
開催趣旨 |
いま、日本の美術館・博物館はおおきな転機に立っています。長引く経済不況の中で、閉館を余儀なくされる館もあります。また、1昨年の地方自治法の改正にともなう「指定管理者制度」の導入は、公的な美術館・博物館の運営体制の転換を要求し、その選別淘汰すらうながすものです。いったい、このような変化の中で、美術館・博物館が保存する貴重な文化遺産はどうなるのでしょうか?
研究や教育の体制はどうなるのでしょうか? その公共的な使命はどこにいってしまうのでしょうか?
昨年5月8日に、美術史学会はシンポジウム「美術館・博物館はなぜ必要か」を開催しました。これは芦屋市の美術博物館が存亡の危機に陥っている状況をきっかけに、今日の日本社会における美術館・博物館の役割について議論を提起したものでした。今回のシンポジウムはそれを踏まえつつ、「指定管理者制度」の導入を視野に入れながら、美術館・博物館の必要性が多くのひとびとによって共有されるような新たな在り方を探る機会にしたいと考えます。
国公立であると私立であるとを問わず、美術館・博物館は、貴重な文化遺産を次の世代に守り伝え、その価値を社会に普及させるという公共的な使命を持っています。しかしながら、この本来、自明であるべき基盤が、今日、行政改革における規制緩和や民営化などの大きな動きの中で、ないがしろにされ、営利的な論理に従属させられようとしています。他方ではまた、都市や地域社会の再開発、活性化のために、文化遺産や文化施設を有効なツールにするという動きも広まっています。
今回のシンポジウムは、こうした大きな変化の中で、美術館・博物館は、どのような戦略、行動をとるべきか、美術館・博物館が地域社会の中で公共性を維持し、さらに高めてゆくためにどのような仕組みや枠組みがあるかを議論し、追求することを目指しています。 |
プログラム |
10:45~11:00
あいさつと趣旨説明
11:00~12:30
第1部「中からの取り組み」
・小松崎拓男(広島市現代美術館)「変わる美術館制度~指定管理者制度下の新しい美術
館マネージメン トの課題」
・黒沢伸(金沢21世紀美術館)「みんなでつくる美術館」
・清水実(三井文庫)「日本橋再開発のなかの三井記念美術館」
13:30~14:40
第2部「外からの提言」
・小林真理(東京大学)「現代のパトロンは誰か~指定管理者制度の導入とミュージアム
への期待」
・池田修(PHスタジオ/BankART1929)「公設民営の新しい可能性-BankART1929の
活動を通して」
15:00~16:30
総合討議
司会 中村誠(埼玉県立近代美術館) |
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2004年 |
シンポジウム
美術館・博物館はなぜ必要か? |
主催 |
美術史学会、文化資源学会、兵庫県立美術館 |
日時 |
2004年5月8日(土)午後1:00~5:30 |
会場 |
兵庫県立美術館 1F ミュージアムホール
会場へのアクセス
阪神岩屋駅から…………………徒歩約8分
JR灘駅南口から………………徒歩約10分
阪急電鉄王子公園西口から……徒歩約20分
三宮駅から美術館前まで………バスで約15分
山陽新幹線新神戸駅から………タクシーで約10分 |
開催趣旨 |
会員2,200名の三分の一を全国の美術館・博物館の学芸員が占める美術史学会は、美術館・博物館をとりまく昨今の厳しい状況を憂慮し、2001年に科学研究費対策委員会を設け、学芸員が文部科学省科学研究費補助金の代表申請資格を得られるよう支援するなど、美術館・博物館の研究環境の向上に取り組んできました。2002年9月には栃木県立美術館が、2003年10月には大阪市立東洋陶磁美術館が、また今春には神奈川県立近代美術館が研究機関に指定され一定の成果を収めましたが、運営費削減、学芸員の解雇や配置替え、組織の改変、閉館が相次ぐなど、美術館・博物館をめぐる状況はさらに厳しいものになりました。そこで、2003年2月に東支部特別例会としてシンポジウム「美術館・博物館の新たな現状と課題?学芸員の科学研究費申請をめぐって」を開催し、これらの問題について論じました。
しかしながら、昨年10月、芦屋市立美術博物館を2006年度までに民間に委託し、委託先が見つからなければ売却、もしくは休館するという案が芦屋市から発表され、各方面に大きな波紋を投げかけました。同館の民営化・休館問題は、昨年7月の地方自治法の一部改正による公共施設の民間委託の規制緩和が背景にあり、全国の自治体への波及は必至と予測されるだけに、さらに大きな問題を含んでいます。
そこで今回、芦屋市立美術博物館の問題を全国の美術館・博物館全体の問題として論じる場が必要であると考え、シンポジウムの開催を計画しました。これを機に、美術館・博物館の問題が身近な問題として、また美術史研究の発展に関わる重大な問題として広く認識されることを願っています。 |
プログラム |
1:00~1:15
あいさつ 有賀祥隆(美術学会代表委員)
趣旨説明 中谷伸生(関西大学、美術史学会美術館博物館委員)
1:15~2:15
第1部「美術館・博物館の現状と問題点」
報告1 越智裕二郎(兵庫県立美術館)
報告2 中谷至宏(二条城・京都市美術館)
報告3 河崎晃一(芦屋市立美術博物館)
報告4 川浪千鶴(福岡県立美術館)
2:15~2:30 休憩
2:30~3:50
第2部「美術館・博物館はなぜ必要か?」
報告5 山田 諭(名古屋市美術館)
報告6 貝塚 健(ブリヂストン美術館、美術学史会美術館博物館委員)
報告7 井上明彦(京都市立芸術大学)
報告8 吉田憲司(国立民族学博物館)
3:50~4:05 休憩
4:05~5:30
総合討議
コーディネーター 小勝禮子
(栃木県立美術館、美術史学会美術館博物館委員) |
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2003年 |
シンポジウム
美術館・博物館の新たな現状と課題
― 学芸員の科学研究費申請をめぐって ― |
美術史学会は2001年より学芸員の科学研究費代表申請に関する問題と取り組み、科研費対策委員会を設け、美術館・博物館をバックアップしてきました。その結果、
2002年9月にまず栃木県立美術館が研究機関に指定されました。学芸員が研究費を獲得し、研究者としての立場を強化することは、美術館・博物館を取り巻く閉塞状況を打開する有効な手段となるはずです。そこで、栃木県立美術館の研究機関指定の経緯について報告し、それを突破口として、学芸員の地位向上に向けての流れをさらに大きなものにしたいと考えます。
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主催 |
美術史学会、文化資源学会 |
日時 |
2003年2月22日(土)13:00~17:00 |
会場 |
東京大学法文2号館1大教室
文京区本郷7-3-1
(問合せ先=文化資源学研究室 03-5841-3722) |
構成 |
第1部 13:00~14:00 |
あいさつ |
小川裕充(東京大学) |
趣旨説明と問題提起 |
木下直之(東京大学) |
栃木県立美術館の研究機関指定の経緯報告 |
小勝禮子(栃木県立美術館) |
第2部 14:00~17:00 |
報告1 |
笠原美智子(東京都現代美術館) |
報告2 |
毛利義嗣(高松市歴史資料館) |
報告3 |
柳沢秀行(大原美術館) |
報告4 |
松本伸之(東京国立博物館) |
討議 |
報告者全員 |
司会 |
太田泰人(神奈川県立近代美術館) |
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