2011年9月17日 |
美術史学会員の皆様へのお願い |
謹啓
猛暑が去り、ようやく秋めいてきておりますが、学会員の皆様にはご健勝のことと拝察いたします。
すでに平成24年度科学研究費補助金の公募要領が、 |
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文部科学省分(特定領域研究、新学術領域研究)
http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1310474.htm
(独)日本学術振興会分(・科学研究費補助金(特別推進研究、基盤研究(S・A・B)、若手研究(A)) ・学術研究助成基金助成金(基盤研究(C)、挑戦的萌芽研究、若手研究(B))
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/03_keikaku/h24_download.html
(独)日本学術振興会分(研究成果公開促進費)
http://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/13_seika/keikaku_dl.html |
と、それぞれ公開されています。
つきましては、学会員の皆様の多くが平成24年度科学研究費補助金にふるって応募されますこと、また、美術史学会は平成25年度からの科学研究費「系・分科・細目」の見直し・改正に向けて、「美術史」を単独の細目で立てていただくように、平成22年1月以降に3度にわたって同改正に対する要望書を提出していますので、申請に際し、研究計画調書の研究種目欄には、分科「哲学」とし、細目は現行の「美学・美術史」、さらにキーワードは必ず「美術史」と明記していただきたく、会員各位にお願い申し上げます。
平成20年度の科学研究費補助金申請時から、同じ「分野」人文学に「分科」芸術学、「細目」芸術学・芸術史・芸術一般が新設されたため、同分科・細目への申請と従来の「分科」哲学および「細目」美学・美術史への申請とに大きく分かれてきており、「細目」美学・美術史への応募件数がそれ以前より減っています。目下、平成25年度科学研究費補助金の「系・分野・分科・細目表」の改定に向けて、文科省および日本学術振興会で検討が継続されていますが、その中で「細目」美学・美術史の見直しが俎上に上がっています。
今回の改定は10年に1度の大幅な見直しです。前回の平成20年度科学研究費補助金「系・分野・分科・細目表」の改定の際、見直しに当たっての基本的考え方(平成17年11月24日科学技術・学術審議会学術分科会・科学研究費補助金審査部決定)が公開されています。それによると、[見直しの観点]1.細目の追加・削除には、(1)前回の改正以降の応募件数が著しく増加又は減少している細目であるか(2)学問の進展にそぐわない細目であるか、といった観点が挙げられています。今回の改定によっては、上記の観点に立って「細目」美学・美術史が削除されたり、他の分科や細目に統合されたりする恐れがあるため、上記のことをお願いする次第です。 これは、美術史学会の運営を統括する立場から、学会の今後の発展と大学等教育研究機関の学科目としての美術史の存続を視野に入れてのお願いであり、会員の皆様が、申請される研究課題にふさわしい研究種目(分野・分科・細目)を選ぶ自由を拘束するものではないことを付言します。何卒、ご勘案ください。 |
謹白
美術史学会代表委員 小佐野重利
同 西支部代表委員 根立 研介 |