日時: |
2016年6月11日(土) 13:30~18:00 (13:00開場) |
会場: |
早稲田大学 戸山キャンパス 382教室 (36号館3階)
アクセス:こちら
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参加学会: |
意匠学会、国際浮世絵学会、東北藝術文化学会、東洋音楽学会、日本映像学会、
日本演劇学会、日本音楽学会、日本デザイン学会、美学会、比較舞踊学会、
美術科教育学会、美術史学会、広島芸術学会、服飾美学会、舞踊学会
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趣旨: |
芸術的な表現がどのようになされ、受容されてきたのか、という問題については、これまでにも様々な場で解釈がなされてきた。作品表現の中には、作り手や表現者の意思、個性以外にも多くの要素が含まれ、背景にある社会通念や社会情勢、政治的なメッセージ、同時代の流行などを読み解くことは作品を理解するための重要な作業となる。情報を伝達する「ニュース性」を持った作品は、絵画、写真、映像、音楽、演劇などにも数多くみられるものであり、こうした作品が生み出された状況や文化的環境に与えた影響について、多角的に検討することには大きな意義があると思われる。
「ニュース性」をキーワードにすえると、様々な問題が浮かび上がってくるだろう。その作品が果たしたメディアとしての役割を明らかにすることも重要であり、その過 程で加わり得る人為的な操作を検証する必要も生じる。また時には、ニュース性を帯びるが故に、独特な表現が生まれる場合もある。例えば、幕府の出版統制を受け、浮世絵版画では規制の対象となり得る内容を描く場合に、別のものに置き換える作業を経てカモフラージュし、重層的にニュースを伝える。あるいは、報道写真についても、被写体や構図や撮影する瞬間の選択から、時に加えられる演出やキャプションの言葉に至るまで、伝えることと創ることにまつわる幾多の要因が介在する。
客観的な事実の報道にとどまらず、一つの「作品」としてニュースが創出され、そこから新たな流行や世界観が生み出されることがある。こうした大きな流れを生み出すアートの力について、政治的な観点、あるいは戦争や災害等に特化するのではなく、ファッションや最新文化などの情報伝達にも積極的に目を向け、各方面から検討したい。
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オーガナイザー: |
藤澤茜(国際浮世絵学会・学習院大学)、武田潔(日本映像学会・早稲田大学) |
プログラム: |
13:30
~13:45 |
開会の辞
挨拶:礒山雅(藝術学関連学会連合会長)
趣旨説明:藤澤茜(国際浮世絵学会・学習院大学)
司会:武田潔(日本映像学会・早稲田大学)
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13:45~
16:15 |
報告 |
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「ニュースになった江戸文化 ―浮世絵が創る「時代の顔」―」
藤澤紫(国際浮世絵学会・國學院大學)
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「語りの変遷 ―作られる白虎隊イメージ―」
川延安直(東北芸術文化学会・福島県立博物館)
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「藤田嗣治《アッツ島玉砕》(1943)と「玉砕」の誕生」
長田謙一(美術科教育学会・名古屋芸術大学)
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「見えるものは真か偽か」
小松弘(日本映像学会・早稲田大学)
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「政吉ヴァイオリンがニュースになるとき」
井上さつき(日本音楽学会・愛知県立芸術大学)
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「音による出来事の表現の展開 ―録音コンテストの記録から―」
金子智太郎(美学会・東京工芸大学)
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「萌芽的文化とアート概念の拡張 ―神戸ビエンナーレ、10年の試み―」
大森正夫(意匠学会・京都嵯峨芸術大学)
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16:30~
17:50 |
討論 |
17:50~
18:00 |
閉会の辞
挨拶:山﨑稔惠(藝術学関連学会連合副会長)
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詳細: |
こちら |
問い合わせ: |
〒236-8503 神奈川県横浜市金沢区六浦東1-50-1
関東学院大学 人間環境学部 人間環境デザイン学科 山﨑研究室内
藝術学関連学会連合 事務局
Fax: 045-786-7883
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備考: |
入場無料/申し込み不要 |